あぁぁぁぁ、山が…。
石岡…と言えば、筑波山が尖って見える素晴らしいところなのですが、ふと目に飛び込んできたこの景観。どうみても自然に…ではなさそうなこの有り体。
この写真は街道沿いの某お宅の門から撮らせていただいたんですけど、その時にここのご主人がちょうどいらしたのでお話をお伺いすることが出来たのが嬉しかったです。やはりこれは人の手によりすっぽりと…。どうやら石切場になっているらしく、長い年月をかけて切り出しているとのことでこんな姿になってしまったそうな。
またビックリしたのが50年前はまだちゃんとした山だったとのことで、当時(50年前)の写真がちゃんと残っているとのこと。撮った当時はまさか50年後に山の真ん中が無くなっているとは誰1人想像していなかったに違いないのではなかったのだろうかと思うのでありました。
ちなみに現在でも石の切り出しは行われているらしく、向かって右側の山の向こう側はかなり急な崖状態にまで切り出されてしまっているとか。あと50年経ったら右の山も姿を消してしまっているのかもしれません。
ちなみにここで切り出される石はかなりの上質らしく、それはもう引く手あまたなんだとか。それとこの切り出された大量の石の行方は…あの成田空港の造成に使われているということでした。切り出した後、ダンプで運び、また鉄道まで引いて貨車で運んだそうな。
それにしても山が一つ、無くなってしまうというのはもの凄いことですよねぇ。それが良いことなのかそうでないのか見る人によって考え方はそれぞれなのでしょうけど、やはりそこにあったものが無くなっていくというのはあったことを知る人にとっては寂しいことなのではないかと思うのでありました。
おまけ。
変わってこちらは街道を挟んで反対側。うん、こちらは22世紀になってもこのままの気がする。これこそが日本の風景なんだろうなぁと思うのでありました。
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