ニコンのニュースとして今日はもう一つ大きなモノが飛び込んできました。現行の「Capture NX 2」の次のソフトとして「3」ではなく「D」となる様です。何より一番大きな衝撃…とでも言いましょうか、特徴的なのは『無償』となるということです。これまでCNXが2万円近くする有償ソフトだったものがいきなりタダになっちゃうのですから恐れ入ります。
▼ Nikon | ニュース | 報道資料:RAW画像の現像・調整新ソフトウェア「Capture NX-D」(ベータ版)を本日から公開
まだβ版ではありますが、今日からダウンロード可能ということで早速お試ししてみました。(残念ながらOSのサポートが10.7以降なので10.6.8なスノレパのMac Proに入れられず、2011MBAのMavericksに入れてLightroom5.3と比較しちゃってます)
スクリーンショットの上側が新しい『Capture NX-D(ベータ版)』でファイルを表示したところ。下側が『Adobe Photoshop Lightroom5.3』でファイルを表示したもの。(同一の画像、NX-Dでは.NEF、LRでは.NEFをDNGコンバーターで変換した.DNGファイル)
まずUI から見ていくと、どちらも何となく似たようなペイン構成でLRを使い慣れてる人にとってはほとんど感覚的に操作出来るのではないかと思います。もしかしたら上手いこと使い分けが出来ていいかもしれません。どちらのソフトも左側にファイル管理系のペイン、中央に画像、右側に処理・調整系のペインが来る作り。
でもって肝心の画像部分。比べてみて明らかにNX-Dの方が色数が多そう…というか、D4センサーの記録した色を忠実に再現してるなーと思ったらLRの方は標準で若干の調整が入っちゃってるんですね。この辺がLRは簡単で綺麗になる、と言われる原因なのでしょうか。逆にNX-Dの方はデータに忠実に再現している様で、ここからユーザが好みの味付けをしていくことになりそうです。
NX-DはRAWファイルに忠実に出してくる分、カメラ側にある様々なプリセット(色温度、Dライト等)が予め用意されており、これらで撮って出しJPGが再現出来る様にはなっているみたいです。そこから更にゴニョゴニョと調整出来る様ですが、残念ながらCNX2までのコントロールポイント機能が無くなっちゃってる様なので少しガッカリさんです。本音を言えば、あのコントロールポイントで調整することが無償で出来る様になるのが一番だったのですが…。
ちなみに、LRの強力なセールスポイントは何といってもカタログによるファイル管理機能なのですが、NX-Dでは普通にディレクトリによるファイル管理の様に見受けられます。あくまでも従来通りというか、普通とでも言いましょうか。
でもって感想。NX-Dの方が使いやすい…というか、見やすいかも。スクリーンショットを見比べても分かる通り、LRは情報量が多すぎて肝心の画像が少し小さく表示されてしまうとでも言いましょうか。ノートなどの狭い画面ではちょっと辛い点があるもののNX-Dではほぼ実用になるレベルで見えているというか。あ、元から大きなモニタで使えばいいんですね、そうですか。
ということで今の内にCNX2押さえておこうかなぁと思った今日この頃。ホントはスノレパまで対応してくれるのが一番いいんだけどさ、期待出来ないし…。
最近のコメント