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立山黒部アルペンルートへGo

思い立ったが吉日、ということで突如決行となった立山突撃なのである。金曜の時点で月曜が富山だということで帰りを立山アルペンルート経由で…などと思ってしまったのでありました。しかしそこは立山、気軽にヒョイヒョイ行ける(交通手段的な意味では)場所ではあるが、標高は2,000mを越える高所でもありそれなりの準備が必要なことは言うまでもないのであります。

ということで先の週末にネットで情報を集めるところからスタート。

立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド

ちゃんと公式サイトなんかもあったりするのでかなり重宝します。ここをよーく読んで全体像を掴み、時間軸にそって自分がどのように動けるのか、どう動きたいのかを想定しながらプランを立てていきます。

立山黒部アルペンルート

当初は富山、立山駅側より入山し、室堂、大観峰を抜けて黒部、扇沢から長野へ、という縦走ルートを想定したものの、どう頑張っても長野へ辿り着くのが夕方になってしまい、長野から先が詰んでしまうのであえなく断念。そこで思いついたのが富山側より室堂まで一気に上がり、そこで数時間をブラブラと撮影を兼ねて滞在、上がってきたルートを富山側へ戻る往復コースにして富山から安い夜行便というプラン。これなら一番行きたかった室堂はクリアできるし、往復チケットを利用することでリーズナブルに行けるのでありました。

あとは標高が2,450mとなる室堂の状況がどんな感じなのか念入りにチェックし、予定している月曜までが晴れ予報で気温も割と高め、11日にあった降雪もライブカメラではほとんど溶けて無くなっていることを確認、ちょいと厚着の用意だけしておけば何とかなりそうなところまで押さえておきます。あとは紅葉がどんな感じなのだろうか…と欲を出してみますが、生憎上の方は既に終了、というか既に冬山扱い。美女平付近が辛うじて…な状態ということであまり期待はできず、なのであります。

立山

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

まぁそんなワケで富山地方鉄道の富山駅で室堂までの通し往復チケットを購入し、地鉄で立山駅、そこからケーブルカーで美女平駅まで上がり、すぐに立山高原バスで一気に室堂まで上がります。いやホント、電車バスに乗ってるだけで一気に標高2,450mまで歩くことなく上がってしまうのですからこれは脅威です。

それでも片道2時間半ほどかかっているので気楽にと言うにはちょっと語弊がありますが、平日月曜の割と空いてるタイミングでも待ち時間が少しあったりして多少余裕はみておかないと大変かもしれません。混んでる時期にはもっと待ち時間が増えるそうで、相当な人気っぷりが伺えます。たしかに中国や台湾からの団体さんも多かったですし。

 

ちなみに紅葉は美女平から室堂に上がる高原バスの車窓から眺める程度。この時は弥陀ヶ原より下あたりまで紅葉が楽しめ、そこから上は完全に枯れ木の世界なのでありました。

美女平の紅葉

Nikon COOLPIX A

それでもバスの中からバシャバシャと撮ってみたものの、やはり枯れのタイミングなので良く見ると枯れ葉が大勢という…。ま、いいんだけどね、目的はそこじゃないから…。

ということでバスで一気に室堂まで上がってしまえばそこは広大な モンゴル 室堂平。そして一番行きたかったのは『ミクリガ池』なのであります。

ミクリガ池

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

真っ青な空と湖面。そして水面に写り込む白い雪をまとった山。これですよ、これまでにもさんざん観光客含め多くの人達に写真に撮られ尽くされてきたこのカットをわざわざ獲りに行ったようなものなのであります。

ミクリガ池

Nikon COOLPIX A

いやもうね、これだけで今回の目的の8割、終わっちゃってるのでありますよ。出来ることならば夜明け前から日没後、そして深夜も含めてじっくり光の移り変わりを楽しみたいぐらいです。そのうち山荘にでも(ホテルはかなり高いので…)2泊ぐらいしてじっくり構えてみたいなぁと思うのでありました。

ついで地獄谷。残念ながらここ数年は火山性ガスが噴出してるとかで周囲は立ち入り禁止になってます。

地獄谷

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

なのでミクリガ池の上の方から遠景でパシャリ。風向きにもよりますが、あの温泉卵の臭いがかすかに漂ってきます。いや、大涌谷のアレというか、硫黄の臭いです。

離れたところから眺めるだけなのでサッサと次へ行きます。ミクリガ池をグルッと回る様に進むとミドリガ池があります。

ミドリガ池

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

こちらも水面に映り込む山がポイント。何故かこちら側まで回り込んでくる観光客は少なめ。先の地獄谷温泉のあたりで引き返して階段をエッチラコッチラ上がっていく人達が多かったんですけど、こちらのミドリガ池を経由してグルッとまわればなだらかで歩きやすいのになぁ…と思うのでありました。

でもって立山山荘側へ出ると室堂があります。日本で最も高所にある古い建物ということで地名の『室堂』はこの建物の『室堂』から来ているワケでして、何故か見に来る人が少ないのであります。多分に、海外からの団体さんはほぼゼロ、というか、日本人しかみかけませんでした。

室堂

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

最初、なんか工事中…と思ったんだけど、どうやら冬支度みたいです。積雪の重みに耐えられるようにつっかえ棒をしてたんですね。冬支度と言えば、道路も通路も完全に積雪対策が済んでいて、施設の周りには大量のドラム缶が寝かして積まれているのであります。良く見るとドラム缶には『灯油』って張り紙がしてあるので来年の7月頃までの冬の間の暖房等に使う燃料なのでしょう。

あとは少し小高いところまでノンビリ登ってみたりで贅沢に時間を浪費します。

立山景観

X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR

恐らく、色気的に一番賑やかな時期なのかもしれません。次はあの一番高いところまで行きたいなぁと思うのでありました。たぶん、数泊しないとキツイかなとは思うのでやはりちゃんと計画を立てないとしんどそうです。

あと、10月は星景を獲るのには最も適したシーズンなのだとか。11月に入ると周囲は雪で埋ってしまいますし、9月だとまだ少し大気の揺らぎが…ということで10月がベストなのだとか。

あー、何か通年で通いたくなっちゃう場所だよなぁと思うのであります。たぶん、黒四ダムの方は幼小の頃に訪れているハズなのでどうでもいいのでやっぱり山ですよ、山。流石に専門的なフル装備が必要になる冬山は諦めるとして雪の無い時期に登りたい登りたい登りたいと思いを強くして帰途につくのでありました。

 

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このページは、たくが2015年10月21日 20:53に書いた覚え書きです。

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