以下、2月26日、27日の両日にわたって小田原城址公園二の丸広場で行われた第三回小田原城馬上弓くらべ大会についての、あくまでも個人的な感想ということで…。
成功。たったこの一言を実現するするのにどれだけ大変だったか。一昨年に始まった第一回、昨年の第二回と、落馬もあったりなど、安全に係る小田原署からの要求もだんだんと厳しさを増してゆく。市民による手作りの祭り、さらには地域振興の実を取った小田原市の主催。ひいては、神奈川県の後援まで取り付け、ついには一大イベントにまで成長した。お陰で、誰しもが、市民が参加できる壮大な祭りとして認められるようになってきた。これはこれで好し。
毎度のことながら、幾つかの課題が浮上。誰しもが出場出来る機会を得た代償として、本来あるべき馬上芸の姿から離れてきてしまっていること。当初は和鞍、和鐙が必然だったものの、前述の理由により2日間ともウェスタン鞍になってしまったこと。馬上芸なので和鞍で騎射できることが最大且つ、最低限の条件なのにそれを満たせない。前述の「安全」の名の下にあるべき姿を変えざるを得ない。これほど辛いことはない。
本来、「馬上弓くらべ」なのだから、弓を射ることが出来るよりも先に、馬にキチンと乗れることが優先する。というか、最低条件のはず。まともに和鞍で馬に乗れなくても出来てしまうというのは、おかしな話だ。それならば地に足を付けている弓道と何処が違うのか。わざわざ馬に乗る必要が無いではないか。さらには、当初から断りが入ってはいたが、馬によるハンディが大きすぎることも言える。上手くないからといった理由で遅い馬を宛われるケース、乗れそうだから、といった理由で早い馬を宛われるケース。それぞれ参加者の希望も無く実行委員側で勝手に割り振ることが悪いということではなく、ある程度馬に乗ることに技術が必要なレベルで揃えられないことが問題。わざわざ遅い馬を用意しなくてはならないのだから。
昨年までの「初心者クラス」と、「上級者クラス」の切り分けが今年は全て一緒くたになってしまったことも原因か。来年はまた、この規模でクラス分けが必要なんじゃないかと思ってしまう。且つ、初心者クラスは土曜で予選から決勝まで全て終わって頂くような。メインとなる日曜は上級者などのそれなりのクラスと武芸のみにして、やはり目立ちたいシトは頑張って馬に乗れるように努力して貰わなければならない環境としてしまうことが必要かもしれない。
あまりにも愚痴だらけになってしまったが、これは来年以降の課題として書いたもの。やはり、全体的なレベルをそれなりに上げる必要があることは結果を見れば明らか。このままのレベルでは、回数を重ねると客に飽きられてしまうことは明らか。最初はインパクトがあるので楽しんで貰えるのだが。此の辺りをどのように策を立てていくかが正念場なのだろう。
何はともあれ、無事故、落馬無し、怪我無しで結果オーライ。参加者はもとより、お手伝いくださった多くの方や、地元の協力のお陰でございました。また、全面的にバックアップや、歓迎会を開催して下さった小田原市役所、商品等を提供くださった神奈川県、地元企業の方々に感謝致します。また、来年も活気あるイベントとして盛り上げていきたく、ご協力をお願いする次第。
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