ということで到着してから数日放置となっていたATI Radeon HD 5870 Graphics Upgrade Kit for Mac Proですが、この辺を参考にしながらサクッと装着してみました。外部電源取り込み用のケーブル装着やらコネクタ周りが少し心配だったものの、写真を見て少しお勉強。実際にはカバーを開けてすぐ分かる程度のものでしたから心配するほどのことでも無かった様です。
Mac Proに繋がっている配線を取り外し、サイドカバーを開けてHD 2600を取り外します。そしてHD 5870に付属の電源ケーブル2本を基盤のコネクタに差し、HD 5870をスロットに差し込み元あったとおりに戻せば出来上がり。配線類も元通りにして電源を入れると何事も無かったかの様に立ち上がります。心配されていた画面の乱れや映らないといった不具合は今のところ無さそうな感じです。
ということで、本来の目的だった(?)Windows上での効果を確認してみました。
環境としては、VMWare Fusion 5上で動かしているWindows XP sp3。XPを起動させてから数分放置し、全てのサービスが全て立ち上がった頃合いにCrystalMarkというベンチプログラムを走らせています。以下のスクリーンショットは全て左側がHD 2600、右側がHD 5870のもの。ちなみにMac Pro君のOSは未だにSnow Leopard(10.6.8)です。
先ずはSYSTEMについて。
当たり前と言っちゃぁ当たり前なんですが、何も変わりません。当然ですね。
お次はCPUについて。
でもって次はDevice項目。
もちろん変化はありません。今更ながらに気付きましたが、VM上ではIntel 440BX扱いになってたんですね。もうちょっと最新の何かに成り済ましてるのかと思っちゃってましたが随分と枯れたところで動かしてるみたいです。
そしてここから肝心のグラフィック系のスコア。
先ずはGDI項目。
微妙にスコア上の数値は5870の勝ちですが、誤差みたいなレベル。はっきり言って「変わらない」と言った方が正しい気がします。
次はD2D項目。
ありゃ、5870が2600に負けとりますがな…。とは言え、こちらも誤差レベル。
最後にOGL項目。
ガクンと落ち込みました。
はっきり言ってVM上での効果は期待出来ない様です。VM上ではどうちらもVM SVGA IIという扱いになっており、当然、Windows側に組み込まれるドライバ類もVMのもので動かすことになるので当たり前と言ってしまえば当たり前なのかもしれません。ハード自体の底力による処理改善を期待してみましたがまだそのレベルでは無いみたいですね。今後、VMでもネイティブドライバが使えるようになることを期待するしかなさそうです。
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