昨日は大阪、そして近くに岸和田市…ということで地図を見ると岸和田城の文字が目に入るのでちょいと立ち寄ってみることに。あぁ、こんなところに城まであったのね、とあまり期待はせずブラリ程度の軽い気持ちで。
そう、『岸和田』と言えば『だんじり祭』なのである。どうやら昭和末期のメディアによく取り上げられたからか、『岸和田のだんじり祭』とひとくくりセットで記憶領域にインプットされちゃって他のイメージが全くといってよいほど無いんだけど、まぁいいか。取りあえず目的はお城だ。
ということで南海電車の岸和田駅を出て少し歩いたところに堀に囲まれたお城がデーンと構えているのでありました。周囲はほどよく整備され、腹の立つ電柱も無く地中化されている様でなかなか素晴らしい出で立ちです。堀のまわりは柳の木が並んでいてこれまた良い風情を醸しております。
城郭と言えば角ゝに建てられた櫓がセットになるのが普通なのでこちらも最初は「おぉぉ、この角(コーナー)は自販機角櫓か」と思ったら実は…横へまわるとなんとトイレ。いや、何の風情も無い建物にされちゃうよりはよっぽどマシですが、まぁ地元の方々の力の入れようが伝わって来るということで。
なにはともあれ、とにかく天守なのだ。朝イチで突撃するも営業は10時から…というちょっと残念な仕様だったので今回は中は入れず。たぶん入っても中は資料館と一番上の展望台というパターンなので過度な期待は禁物ということにして諦める。
城を外から見てると堀を含め広大に感じてしまうものなのだが、いざ堀の内側に入ってしまうと意外や狭いのだ。外からだと堀の面積分も無意識の内に敷地として計算してしまうようだ。それでも本丸はこのように綺麗に整備されているのでこのような庭園を独り占めできるのはちょっと気持ちがいい。
ええ、撮影かなんかのセットじゃなくてリアルな街なのです。視界を切り取ったのではなく、リアルで視界がこうなってるのでありました。ええ、これは感動です。いやぁ、徹底してるなぁと思わずにはいられませんとも。
それにしても期待せずに飛び込んでみたものの想像以上の良さがありました。他の観光客に邪魔されない適度な不人気度とあいまってなかなか良い時間を感じられます。個人的には、城の周囲までを含めたイメージとしては最良の部に入ると思いましたです。市としても『歴史の街』としてアピールしている様で、他にも武家屋敷(個人邸につき内部は非公開)とか色々あるようで、半日程度時間があればブラブラしても面白いところかもしれないと思うのでありました。
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