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勝手解釈

何やらトンチンカンな携帯メールがやってきた。件のシャシャリ出さんからだ。「気持ちの整理ができたら…」だと?何を蒸し返したいのだ?そんなモノは当日中にとっくに片付いている。こちらが呆れ、憤慨し、怒っているのはそういった偽善を装った頓珍漢な考え方そのものだということに気が付いていない。

先のポストでは詳しくは書かなかったが、嘗て二輪ロードレースに出、国際Aまで行った人間に対して「地面に転がること」が恐怖だと思われていること自体に腹が立っている。たかだか馬の出す速度なんざ数10Km/h程度、コースで200Km/hオーバーでひっくり返っている身からすれば、歩いていて転んだに等しい。どのような上手であれ、二輪でも馬でも、墜ちる時は墜ちる。絶対…という言葉はあり得ない。もともと、墜ちる可能性はあるという前提で動いているのだから、墜ちることによるショックなどこれっぽっちも無い。その後再び走り始めるか、リタイアするかは本人がジャッジすれば良く、また、本人にしか分からない部分も多い。
ショックを受けたとすれば、前出のシャシャリ出が勝手に決めつけ、有ること無いこと触れ回り、勝手な判断をしたこと以外に存在しない。レーサーが転がる度にショックを受けていたのでは話にならないのだ。即座に原因を突き止め、次回以降に対策、対応することでクリアしていく…。何故、ライダーは怖くないのか?全く怖くないと言えば恐らく嘘であろう。通常であれば、直面する非日常に対し対応する術をしらない。しかし、速いライダーはその術を知っていることが大きな差となる。怖さを知って、それを克服して初めて速いと言える。ここで述べた「術」とは、「怖さの原因を知り、克服する」手段のことだ。若くして一発の速さがあってもレースには勝てない。レースディスタンスを誰よりもコンスタントに速く駆けたものが勝つ。一発の速さは、怖さを知らなくても出せるが、それよりも少しだけ落とした速さをレースディスタンス全てにおいて維持することは怖さを知り、克服したものでなければ不可能だ。

凡人の想像が及びもしない世界が其処にはある。それを知らずに勝手な解釈をされるのが困る…と、言いたいのだ。現場を駆けたことの無い人には到底理解できぬ世界が其処にはある。もとより、凡人レベルのものを凡人が行おうとしていたのではない。それを強要された時点で列車を降りる決断はついたということだ。何も迷いは無いし、後悔することもないだろう。敢えて自分の意志を無視して乗り続ける方が、将来における後悔の種となることを知っているから。
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このページは、たくが2005年8月 1日 10:47に書いた覚え書きです。

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