朝から荒川が金メダルというニュースで1色な今日このごろ、トリノ入りするちょっと前にNHKが流していた特集を見ていて、これなら金も夢ではないな…と感じたのを思い出しました。日本は以前から海外勢と比較し、その容姿に圧倒的なハンデを負っているということもあったのか、豪快なジャンプを主体にした技術面で勝負にいってた気がします。でも先のNHKでの特集では、彼女は表現に主体を置くことを表明してました。回転数が多いだとか、技があたらしいだとか、見た目の局所的な派手さには惑わされず、あくまでも演技全体の中でどのように表現するかを見ていたような気がします。この競技は何を見せる「べき」競技なのか…。原点を突き詰めるとこのような回答が見つかったのでしょう。日本人も近年は体格的に海外にひけを取らない容姿になりつつありますし、そういった点ではイーブンなポジションからスタートが出来るという点で、やっと真っ向勝負が出来たということもあるんでしょうが。
ということで上のお写真。最初、技の一つに「犬・Bow Wow(イヌ・バウワウ!)」って何?って思ったんですけど、イナ・バウワーだったんですね。過去の選手の名前らしいです。この今時の採点基準ではほとんど技術点を付けて貰えないと分っている演技を敢えて組み込んだその表現の流れ、全体の組み立てに感動を覚えます。審査員も、観客もそれを認めたということなんでしょう。ちょっと締めが外してますけどお許しくださいませ。(※犬の鳴き声を日本では「ワンワン」だけど、米では「バウワウ」と表現するらしい。)
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