iPhone 4がドコモ回線で使える様になるという話

少し前に「新規参入するよ〜」というアナウンスが出ていた日本通信ですが、日経新聞で粗方の内容が出てきた様です。具体的にはドコモ回線に対応したSIMカードを販売するというもの。ちょっと分かりにくい構造ですが、ドコモインフラを利用する日本通信契約用のカードということです。従って日本通信さんへ使用料の支払いが発生し、日本通信さんが一括でドコモに回線のレンタル料を払う形なのでしょう。所謂、NTT回線に対する0070とか、回線の上に別会社のサービスが乗るタイプの様です。

ちなみにお値段は端末別で、月々の利用料金が月額3,785円（1,050円分の無料通話を含む）。音声通話機能がなく、データ通信だけの用途に特化したカードの利用料金は月額2,980円となる模様。問題は「SIMロックのかかっていないiPhone 4本体、具体的には香港版をどうやって購入するのか」ということですが、日本通信さんは「積極的に輸入促進を他社に促す」というちょっと寂しい内容。自社で大量に輸入してくるんじゃないってのがミソ。

開始時期は「今月中」らしいですが、果たしてどこまで需要があるのかよく分かりません。一部ではドコモインフラなのに300Kbpsしか出ない、とか揶揄されてますが、それだったらペリアなどのドコモSIMをちょん切って使った方が快適なんじゃ…と思ってしまうんですよね。使用料はそれなりに大きくなっちゃいそうですが。

あと気になるのがサポート面。一部では海外の商品をアップルジャパンは補償しない、なんて勝手なネガキャンを始めてますが、昔からアップルは他国で販売されたものもちゃんと対応してきた実績があります。IBMなんかもそうですよね。ただ今後はiPhone 4に関してどのような扱いになるのかはまだ未知数。

個人的には、来年ドコモが全ての端末をSIMフリー化するとした流れを見てから判断したいところ。何故かというと、アップルジャパンもSIMフリー版を販売開始する可能性が残っているから。どういうことかというと、SBとは独占販売契約は行っておらず、単純にSIMにロックをかけることのみでSBでしか使えてなかった、ということなので他社のSIMが対応すればアップル的には販路が単純に拡がることを意味し、アップルストアでSIM無し販売の可能性が高くなるというそれだけの内容です。

元々、iPhone 4自体には回線に対する何の制約も無いのですから、ユーザの好みで如何様にもなりそうな気がしてしまうんですよね。

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