F-1 ITALIAN GP Monza

先に飛び込んだのは先頭を行くバトン。次の周にアロンソが飛び込みます。そしてアロンソがトラックに合流した時バトンはアロンソの後ろであり、1コーナー のブレーキング勝負に全てがかかります。ピットアウト直後の接戦をアロンソはインをキープすることでバトンの前、トップの座を死守しそのまま逃げにかかる 展開。そして以降は誰からも脅かされることなくマシンを左右にスイングさせながらトップでチェッカー。

スタートから中盤にかけてのトップ3台のタイヤは何れもソフトタイヤ。それぞれのラップタイムもほぼ似たようなタイム。アロンソは離されることなくバトンを捉え続け、決して無理に仕掛けることなくピットインのタイミングを上手く利用。最も安全に、チームの総合力という技でトップに躍り出たのです。

その後のアロンソの走りは速く、それでいて安定感のあるものでした。これがFerrariの底力なのか…と思い知らされた様なレースでもありました。この1戦で勝たなければもうチャンピオンは絶望的と言われる中での完璧なレース。そして絶対に勝つんだ、という強い意志を見る者に示し続けた強い走り。嘗てのシューマッハがそうであった様に、王者となったことのある者が持つ恐ろしいまでの迫力がそこに溢れていました。

残りはアジアでの3戦とブラジルです。最終戦となるアブダビで最後に笑うのはいったい誰なのでしょうか。もう1戦も見逃すことが出来なくなってきました。