日本時間の昨夜半に行われたWWDCで次期Mac Proの概要が発表された様です。これに先立ち、次のOS XはMavericks(マーヴェリック)だとか、iOS 7だとか、MacBook Airだとか色々ありましたがやはり、フラッグシップであるMac Proの激的な変化にはド肝を抜かれた感があります。
Mavericks自体もデモを見る限り、かなり良い出来な様で、ついにファインダーにタブ実装、マルチディスプレイ対応など、あるといいなぁと思っていたものが現実的になっているのが魅力なのではないかと思います。これまでスノレパで止まっているEarly 2008からOSだけではなくハード諸ともリプレースしたくなるほどの誘惑とでも言いましょうか。
Later This Yearとのことなので年末、クリスマスには登場するのでしょうね。今年のクリスマスプレゼントはもうこのMac Proだけでいいかな…と思っちゃいますけど、よくよく考えて見ると対応したモニタ、特に4K対応なのかRetinaパネルなのか不明ですがそちらのハードも準備しなくてはならない気がします。今回そちらのパネルに関して発表はありませんでしが、何れ近い内に何らかのアナウンスは出て来るのかもしれません。
Mac Pro自体は形状からサイズ、スペックに至るまでかなり気合いの入った作りに見えます。特にその形状自体、湯沸かしポットだとかランチポットだとか口の悪い表現も出てきてはいるようですが、単体としてのシンプルな外観とは裏腹に内部はかなり洗練され煮詰められている印象を受けます。
内部的にはベースは三角柱の各面に各種ボードが設置されている作り。そして上部に巨大なファンが設置され、円筒形の筐体を煙突とした排気システムを作り上げています。嘗てのCubeを思い起こさせる様な…。Cubeと言えば、かなりデザインありきで突飛な印象を受けますが、Mac Proはフラッグシップでもありプロユースを想定しているであろうことから熱設計においてもかなり煮詰められているであろうことは期待して良いのかもしれません。
そしてやはり一番驚いたことはそのサイズ。高さは9.9インチ。従来の筐体の約半分強の高さです。当然、内部に拡張性はほとんど見られず、当然ドライブ類も最低限度のもの、恐らくはSSDが1基搭載されるのみになりそうな感じです。他の必要となるであろうドライブ類は全て外部の拡張に依存するシステムなのでしょう。これもThunderbolt 2あっての全面依存なわけですね。個人的にはこういった外部ポートに依存する仕組みはポート類の故障に起因するトラブルの頻度の高さを考えるとあまり好きでは無いのですが、基幹構成とドライブ類を明確に切り分けたその潔い構成はシンプルを由とする企業姿勢が現れている様な気がしていて、将来的には割と受け入れられるのかもしれないと思うのでありました。
それから気になる円安進行の影響か、iMacは一律約2万円〜3万円の値上げ。Airの方は即日販売開始ですがちょこっとだけ上がった様な。Proは一体いくらになるのか気になります。基本構成がシンプルなんだからお値段もシンプルに…とはいかないんだろうなぁ。
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