長い年末年始の9連休に入り、快晴が続くのでAI Nikkor 105mm/f1.8を持ち出し散歩に。何を撮るという訳でもなく、気が赴くままにシャッターを切っていく。ファインダーを通して見えてくる世界は本当に面白い。105mmともなると離れているものがぐっと引き寄せられた様に凝縮され、フォーカスの前後はあきらかなボケとなって独特の世界を見せてくれるのだ。ゆっくり歩きながらも時折立ち止まり、ファインダーを通した景色を楽しんでいく。ゆっくりとした時間の流れを時々止めるかの様にシャッターを押し込む。冬の乾いた空気の中にカシャッという乾いた音を残し、またのんびりと歩き出す。今年の正月はかなり贅沢な時間の使い方ができそうな気がしてしまう。
雲一つない空が異様なほど碧い。冬とは言え、強烈な太陽の光りが降り注ぐ中で一瞬を切り取る儀式。そして新たな彩りを発見する面白さ。古いMF時代のレンズではあるが未だ現役で通じる素晴らしさ。これがニコンなのだと思い知る。
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