一眼レフカメラとして新しく手にするのはDfがF4s以来というのはちょっと前に触れましたが、実はこの間（たぶん、15年ぐらい）のカメラ側やレンズの仕組み的なものが大きく変わってまして、同じFマウントという名前だけに楽観してたらちょっと浦島太郎になっちゃったので覚え書き。
ニコンは以前（Fの時代）から一貫して『Fマウント』と呼ばれるレンズマウント（規格）を採用しており、現代のDfにおいてもそれは変わらない訳です。それ故、最新のレンズから昔のレンズまでそれこそ膨大な種類のレンズが使える…というのがまた売りなわけでして、現にわたしがDfに惹かれたのも当にこの点だったりするわけです。F4sまでの銀塩カメラと同じ様な操作で扱え、銀塩フィルムがデジタルデータに置き換わっただけ…というまぁ安易な考えとでも言いましょうか。
ただ、時代は流れ何時の間にかNIKKORレンズも『Gタイプ』とか言うものになってまして、どうやら10年ぐらい前から段々と新しいモノに置き換わりつつあるみたいなんですね。わたしが知っている（持っている）のはGの前の『Dタイプ』と言われるモノと、昔ながらのAFが無いAI NIKKORと呼ばれているマニュアルフォーカスレンズのみ。（キットに50mm f1.8G SEが付いてきてますけど手を着けず放置…）でこのGレンズ、実は絞り環が無い訳です。デジタル化が始まって以来、どうやら絞りの設定はカメラ側で行うようになっちゃったらしいんですよね。
写真は左側が『Dレンズ』、右側が『Gレンズ』。
さぁ困りました。未だにF4sもFE2も現役なので絞り環の無いレンズは持つ意味がほとんど無いわけです。必然、手にするレンズはDタイプ以前のモノばかりになります。そのほとんどはMFレンズであるAI NIKKORということになっちゃうわけですが。しかしたまにはAF NIKKORであるDレンズなども使ってみようと思ったりするわけです。でもってここで問題発生。
マニュアルにも書いてある通り『露出モードがMまたはAの時はレンズ側の絞り環で絞り値をセット出来る』って触れ込みなんですけど、（レンズ側の絞りを）最小絞りにセットしていないと『F EE』というエラーが表示されてしまうという事象に遭遇。レンズ側を最小絞りにセットしてカメラ側のコマンドダイヤルで絞り値をセットすることで使えるのですがこれでは操作体系が2種類混じってしまいあまりよろしくないわけです。
出来ることならレンズ側の絞り環でセットしたいわけです。そんな訳でマニュアルを一生懸命探したところお目当ての設定を発見。
Gタイプ及びEタイプ（絞り環の無いレンズ）以外のレンズでレンズ側の絞り環を使用する（露出モードM及びAの時）場合の設定をカメラ側で予め『絞りリング』に指定（マニュアルP40 →P262）しておけば良いということの様です。
うっかり上記（マニュアルP262）の『非CPUレンズ』云々の件でDタイプも非CPU（もちろん、MFレンズであるAI NIKKORは当然ですが…）と思い込んで自動的に絞り環での操作になると勘違いしていた（非CPUとE＆Gタイプの中間的なDタイプのポジショニングの勘違い）のが原因だった様です。『Dタイプの場合は…』という説明が欲しかったなぁというお話でした。
まぁこれで無事、手持ちのレンズでは全て絞り環で絞り値を設定できることになった（逆にコマンドダイヤルでは絞り値をセットできなくなる）訳で、メデタシ、メデタシなのであります。ただ、今後登場するであろうレンズ（FXフォーマット用として）が全てGタイプになってしまいレンズ側に絞り環が付かないというのはかなり残念な流れなのかもしれません。
長年、手が覚えてきた操作をカメラの違いで変えていかなければならないというのはなかなか苦痛なことなのかもしれません。願わくば新しいGタイプのレンズにも絞り環を用意できる選択肢を残して欲しいとでも言いましょうか。ユーザの我が儘かも知れませんがニコンさんには心からお願いしたいところだったりします。
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