かねてより噂…もとい、リークされまくっていたFujifilmさんのX-T1が発表された様です。
こうやって見てみると、1630万画素だしDfとほぼ同じでまぁなかなか良いんじゃない?って思っちゃうんですが、実はセンサーサイズがフルサイズではなくAPS-C(23.6mm×15.6mm)サイズなのでありました。言うなればコンデジを多機能化、クラシック化してレンズ交換式にしましたよ、みたいな。
でもってデジカメ Watchさんの記事に写真がいっぱいあったのでそこから少し拝借しますが、ちょっとセコイなぁと思ったので敢えて突っ込んでおきます。
上は恐らく富士フィルムさんが提供してきてるお写真。両手で両側からガッツリ持って如何にもって感じのスケール感が出てますよね。当に広告写真マジック。嘘ではないけどジャストサイズに見える(というか、見る人が勝手に勘違いする)構図、撮り方なんですよね。下の比較では左がニコンDf、右が今回の富士フィルムさんのX-T1なんですが、寸法としてはこれだけ差がある訳です。ということでX-T1ってもの凄く小さいわけで、ちょっと戻って前の両側ガッツリ写真をよく見てみると左手なんて指先も第一関節が掛かってるだけだし右手も掌がほぼカメラの背面に沿っちゃってるしで、実際こんな持ち方では撮影はおろかファインダー覗くのですら怪しい持ち方です。嘗ての銀塩フィルムカメラと同様の持ち方すら不可能な代物。
最初の方で『レンズ交換式のクラシックスタイルコンデジ』って書いたのはこういう理由だったんです。Dfを持ち歩けない様なシーンではミラーレスもいいかなぁと思うんですが、そもそも巨大なレンズがセットでついて回るということはスペース的にそれほど稼げるわけでもなく、となるとコンデジの沈胴式薄っぺらカメラでもいいよね、ってなっちゃいそうな気がします。センサーサイズもこれと言って他(のコンデジ)に比較して換えられないものでもないし…。
この機種の唯一の他に無い取り柄って何なんだろうなぁって考えたら、カメラとしてメインにする層であり、特に画質に拘る(フルサイズじゃなくても問題無い、というか、APS-Cで困らないというニュアンスか…)訳でも無く、それでいて見た目の格好は気に入ったりとか、財政的にフルサイズに飛び出せないとか、とにかく富士が好きなんだ(謎)とか、まぁ何かしら引っ掛かるところがある人にはそこそこ売れるのかもしれないなぁと思うわけです。
今後、レンズがどんな感じでシリーズ化していくのかよくわかりませんが、個人的にはフジノンは割と…というか結構好きなレンズです。むか〜し仕事で扱ってた大判(4X5とか)で物撮りの世界じゃフツーに使われていたりしてかなりニュートラルな写りなんですよね。特にセンサーやデジタル処理系の電気部分で変なことしない限り、フジノンってもの凄く素直なレンズなんだと思ってます。
そんな訳で、密かに売りはカメラ側じゃなくてレンズの方、というのがわたし的な富士さんの見方だったりするんですけど、こんな好き勝手言っちゃっていいのかな…。あははh。えーっと最後に一言だけ。EVFで売りにしてる有機液晶、これ寿命3年ですかね?ヘッドマウントディスプレイで評価の高い某S社のHMZにおいても開発者が『有機の寿命って3年(自社で作ってるクセにどうしても色褪せてきてしまうらしい)だし…』って言ってた(公然の秘密かな?)ぐらいだから、富士さんも余所から調達してる以上その辺は逃げられない訳で…。ということで永〜く使うという向きにはちょっと不適な仕様なんじゃないかなと思うのでありました。
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