やっと全てのモノが揃ったので作業開始なのです。
まずはこれ。約10cm四方ぐらいの小さな箱。先日Amazonから購入したアレです。モノは中国製なれど、後述の唯一無二の造り(機能面で)なのでこのメーカーのものしか選択肢が存在しないというのがちょっと残念。ただこのメーカー、日本のメーカーではとても手を出せないところ(俗に痒いところに手が届く反面、質とかちょっとしたところに目を瞑る必要がある)をカバーしているという点では怖いモノ無さの表れなのか何も考えてないのか、まぁトレードオフな部分があります。
この商品、マウントの異なるボディとレンズの中間に挟み、異なるマウント間での撮影を楽しもうというまぁニッチというか、物好き向けの代物。
||レ|ン|ズ|| ⇒⇒||Mアダプタ||⇒⇒||ボディ|
とまぁこんな感じで間に噛ますわけです。
そしてこれがマウントアダプターのレンズ側。今回用意するレンズはCONTAX Gシリーズ用のレンズなので、CONTAX G ⇒ Nikon 1 というアダプターになります。
でもってこちらがボディ側。もちろんNikon 1マウントになります。で、実は今回チャレンジする上で一番問題になるのは、CONTAX Gシリーズというのはレンジファインダーカメラな上にAF機ということもありレンズ側にピント合わせ用のフォーカスリングを備えていないという点。ではどうやって…と思うのですがそこは良く出来ていて、ニコンで言うところのAF用のカップリングがカメラ側とレンズ側に用意されていてそれを回転させることでピント合わせが出来る様になっているんですね。
ということでこのKiponのC/G-N1はそのカップリングを回せる仕組みが備わっているわけです。写真で言うところの銀色の薄いリング部分がそれ。これを回すことでレンズ側のカップリングを回せる仕組みなのです。まぁそこがKipon一択になってしまう理由だったりするんですが、ヘリコイドグリスが溶けて滲み出てくるとか、トルク感がバラバラだとか、操作性が悪いだとか、脱着がややこしいなんて言ってはいけません。存在してるだけで感謝の部類なのです。
そしてこれがCarl Zeiss Biogon 2,8/28 *T CONTAX G用。コシナ製のコンG用28mmレンズなのです。色々な焦点距離から今回28mmを選択したのは、ニコワン(センサーサイズ)に持ってくると28mm X 2.7で35mm(フルフレーム)換算にして75.6mm相当の画角が得られるから。焦点距離35mmだと94.5mm相当になってしまうので少し使い方が難しくなりそうなのでやはりここは28mmでしょ〜、というわけ。
またこのレンズ、元々レンジファインダー向けのシステムレンズなので後ろ玉がかなり外に出っ張っています。他社のミラーレスやM4/3だと後ろ玉両サイドのレンズガード部分がボディ側に干渉するのでカットしないと装着出来ないケースが多い様ですが、ニコワンはフランジバックが割と長めなのかカットしなくてもOKなのです。レンズにKiponのアダプターを付けるとマウント面より引っ込んだ形になるので問題無しなのです。
ということでここまで準備出来たらいよいよです。
ガチャーン、ガチャーンとロボットよろしく合体です。これまでコンタックスマウントなんて使った事ないのでよく分かりませんがこの手のモノは大抵、1通りしか選択することが出来ない様になっているものなので嵌るところに合わせてグイッとレンズを回して着けちゃいます。
ブラックボディにシャンパンカラーのレンズ、何となく雰囲気出てていいねー。決して古いレンズじゃないんだけど新しくもないというか。コンパクトながらCarl Zeiss(コシナ、和製だけど)というのももの凄くそそられるものがあります。(本音ではZMというライカMマウント用のレンズが欲しかったんですけどちょっとお高い。G用だと今回はオクで2.7諭吉。Mだと最低でも6〜7諭吉になっちゃう…)
ということでここまで来たら試し撃ち、じゃなかった試写です。
デスクの上に転がってるモノを適当にかき集め、完全マニュアルでパシャリ。やはりニコワン機は1 NikkorまたはFT1経由でないとマニュアル(SS、絞り共)でないとシャッターが切れませぬ。せめて測光系ぐらいは使わせて欲しいんだけどんなぁ…。まぁじっくり構えて撮る様な使い方しか向いてないので適当でも何とかなりそうですが。
明日以降、時間を見てチョコチョコ撮り歩いてみたいなぁと思うのでありました。ちなみに上で写ってるフード。フィルタ径が39mmのものなんですけど、きっと間違えてます。レンズの方は46mmぐらいな気がする…というか、計ると46mmなんだけど。この辺のデータが嘘ついてるよね。
最後に参考にさせて頂いたサイトとか色々。
▼ CONTAX GレンズとKIPONアダプタ 日本製は優秀か、中国製は粗悪品か?
▼ デジカメドレスアップ主義:覚醒する広角Cマウントレンズ
他にも他社ボディでBiogonとか色々あって参考になります。今回の上のショットではあまり気になる様なものは出ていないのですが、カメラとしてフランジバックが短い機種だと後ろ玉がセンサーに近すぎることによりマゼンタ被りが出るとか。これからあれやこれや出て来るとは思いますので随時、書き残していこうかと思います。
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