日本時間の昨夜、現地では午後3時にスタートしたル・マン24時間耐久レースが先ほど終わりました。言葉にしてしまうと僅か24時間でしかないのですが、実際その中では常にマシンが走り続けているという過酷な世界です。
序盤はトヨタ#7、#8の2台がレースを引っ張るものの、夕立が時折襲ってくるなか#8がスピン、コースアウトでダメージを負い、アウディ勢、今年から復活したポルシェ勢と混戦状態に入るもトヨタ#7が確実にリードを保つ展開。
しかし中嶋一貴の2回目のドライブ、夜が明ける前に先頭を走っていた#7がいきなりストップ。電装系のトラブルに見舞われリタイヤに。日本人初の日本車によるポール獲得、そして決勝でもトップを快走していたにも関わらず止まってしまうという無情な世界がそこに繰り広げられていたのでした。
その後もトップを走るマシンに次々とトラブルが発生。ポルシェ#14、#20ともトラブルを抱え、#14のみがチェッカー直前のパレードラップのみ復活となってしまったりと、どのチームも順調とは言えない辛い闘いだった様です。
そんな中、序盤で#3を失ったアウディ#2、#1がコンスタントに周回を重ね、ワンツーフィニッシュで王者の威厳を保った形に。序盤のトラブルで40位以下にまで順位を落したトヨタ#8が何時の間にか3位にまで浮上し表彰台に乗ったのはマシンの驚異的なスピードとドライバー、チームの最後まで諦めない努力の結果なのでしょう。
とにかく上位が総崩れしていく中で最後まで残って結果を残したアウディの強さというものをまざまざと見せつけられたレースでもありました。トヨタさんには来年、また優勝を目指して頑張ってもらいたいものです。
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