昨日26日付けで『ゆがみ補正データVer.2』が公開された様です。嘗ての銀塩フィルムカメラではこういった後処理は考えられなかったものですが、デジタルになってからはレンズ単体で補正仕切れなかったゆがみもデジタル処理でキレイに補正しちゃってくれるのですね。
ニコンのレンズ(Nikkorレンズ)は昔からかなり優秀で、国内の他社さんのレンズと比較しても歪みや周辺光量落ちはかなり少ない方だった(某大手さんの直近で出た広角ズームなんて補正無しだと見るに堪えないぐらい酷かったりしますが…)と記憶しています。特にニコンが強いと言われた広角系のレンズではその差は顕著で、使ってて良かったニッコール…と思うことしばしなのですが、それでも補正の有無で比較してみるとそれなりに歪みは出ているのでありました。
銀塩の頃はその歪みや周辺光量落ちも『レンズ毎の味だ』と誰しもが理解出来ていたハズなのに、デジタルになってからは何故かデータ処理上で補正することが当たり前の様になってしまっているのは少し寂しい気がします。光学設計上到らないメーカーが一生懸命同じ土俵に上がろうとする足搔きが何時の間にかスタンダードになってしまったパターンでしょうか。
確かにブツ撮りなどで正確な画を求められるならそれもアリなんでしょうけど、日常的に愉しむ画の中でどのレンズ(同焦点距離)で撮っても同じ形(歪み補正後という観点で)、味になってしまう(ボケ味は変わってきますが…)のでレンズによる個性というものが完全に埋没してしまっていて楽しさ半減な気がしてならない今日この頃です。
願わくばまたレンズ毎の個性を愉しむ時代が来てくれることを期待しながらアップデートするのでありました。
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