松山紀行の続きということで伊予鉄道なのである。松山だと鉄道はJR線と伊予鉄道の2つの会社線が走っていてJRは割と他県区間を結ぶ中距離線、そして昔は非電化のディーゼル気動車が走っていた(30ン年前に1度乗ったキリ)のだが今は電化されている様だ。
でもって伊予鉄の方だが松山市駅を中心に3方向へ伸びる所謂軌道鉄道(電車)と市内を走る路面電車の2種類があるのだ。もちろん、事業的には他の私鉄同様バスや他のこともやってるみたいなんだけどここでは省略。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
この路面電車は昔から走ってるやつで、30ン年前から見ていた時と色も形も何も変わっていない。そう、昔ながらのチンチン電車そのままなのだ。そしてこのクリーム地にオレンジのアクセントラインが伊予鉄カラーなのだ。
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歴史のある路面電車と言っても他の地域同様、こんな新し目の近代的なやつも走っていたりする。割とこの型も見かけるしこっちはカラーリングが個体ごとにバラバラで見ていて楽しめる仕様になっているのだ。それに車両中央(横の)上部に思わず微笑んでしまうキャッチーなフレーズ(川柳になっている)があったりして思いっきり和やかだ。流石、子規の里。
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こちらは電車の方。市駅を出る横河原線。きっと世の鉄道ファンの人なら「あら?何か見たことのある…」と思うんだろうけど多分それが正解。この伊予鉄さん、都市部などの私鉄さんのお下がりをどんどん投入してるのだ。
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ということで新し目なところだとこんな感じ。中には30ン年前に京王のお下がりで入れたあのちょっと半流線型っぽい車両も実はまだ現役で走っていたりする。というか見かけたのだ。電車好きにはきっと面白い鉄道に見えるんじゃないかと思う。
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視線を路面電車の方に戻すと何か凄いのが走っているのだ。『坊ちゃん列車』と言うのらしい。松山市駅と道後温泉を結ぶ区間だけ2編成ほど運行していてちゃんと通常のダイヤにも組まれてるのだ。なので市内をブラブラしているとそれこそ頻繁に遭遇する。
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しかし松山市駅のこの行き止まりの中、ターンテーブルらしきものも無しで機関車は一体どうやって…と思っていたら何と!こんなギミック装備だったのだ。車体中央下部から(恐らくは油圧)ジャッキのような1本足が出てきてそれを中心にグルンっと廻るのだ。回すのは勿論人力、乗務員さんが「せーのっ」で押してます。
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んじゃぁ客車はどうするのよ?と思うでしょ。そしたらこれまた人力で通常の路面電車同様のスイッチバック式で上下線入れ替え。それにしてもこの乗務員さん達、もの凄く楽しそうなのだ。暑い中通常の車両の乗務員さんなんかも待ち時間の中降りてきて一緒に押してたりと仕事的にはかなりハードなハズなんだけどこの笑顔なのだ。ホント、素晴らしいです。
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んで松山市役所前を走り抜ける坊ちゃん列車の勇姿。時折『ぼーっ、ぼーっ』と汽笛を響かせながら走ってます。造り的には昔の坊ちゃん列車レプリカで、汽車はたぶんディーゼルエンジン車。こういった企画的なものが日常的にダイヤの中で走っているって羨ましい世界かもしれません。何と言うか、社会に余裕があるというか。
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最後に道後温泉側の坊ちゃん列車。見てると海外からの観光客にも大ウケである。嘗て『マッチ箱の様な…』と称された坊ちゃん列車が生き生きと走っている様は見ていて飽きないのである。何て言うのかな、乗るよりも見る方が楽しいというか、そう、キャラクターランドのパレードみたいな…というか、ショーですね。見せ方がホントに上手いと思いました。
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