さて、いよいよ今治城へ攻め込むのであるが、今治駅からは歩くと少し距離があるので路線バスで行くことにする。距離にして約3kmぐらいだとは思うのだが、城へ上がることを考えるとその前に脚がくたびれてしまうと辛いのである。
何はともあれ、今治城。かの藤堂高虎さんが建てた、と言われる城であって、松山城の次に建てたとか何とか。平日、それも月曜の午前中から意外や観光客が来ていて、それも皆申し合わせた様に堀を覗いていくので何事か?と思ったら、そう言えば先週に堀でサメが泳いでた…ってニュースがあったんだっけ。ええ、この堀、海水なのでございます。
でもってこの天守、よくある再建もので鉄筋コンクリート造りの内部はお決まりの資料館。実は今治城に天守が存在したかどうかが微妙らしいのだが、一応公式的には天守台無しの地べたに直接建てられていて現在の吹揚神社の場所に建っていた…ということになってるのだそうな。天守が存在しなかった派の言い分としては、この天守台が見つからない、ってことらしいけど、文献には一度解体され、丸亀に移設…という記述があるそうなので現存12天守のひとつである丸亀城の天守が元はここに建っていた、という説になっているのである。ただ、この地に建っていたであろう時代の天守に関する資料がほとんど残っていないためか、丸亀城を参考にしたものの再建天守はほとんど想像で作っちゃってるみたいで実際にこの形だったかはかなり怪しいのだとか。
最後はお決まりの天守最上階からの眺め。流石、重層6階建ての景色である。四方八方が見渡せなかなか良い景観なのだ。現在の今治港の方を観ると、堀と海とが繋がる水路(土管だけど)があって海水が出入りしてるのがみてとれるのである。昔は堀も何重かあったらしいのだが、残念ながら現在は一重のみ。
ちなみに内部の資料館は鎧兜の点数はかなり多め。あと書面など。他でよくある木造建築に関する類のモノはほぼ無し。辛うじて瓦関係ぐらいか。まぁ要所ってポジションではなかったのかもしれないと思うのでありました。
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