鳥取紀行の仁風閣編なのだ。今回、色々な角度からバンバン撮ってみてあれもこれも載せておきたいのでポストを別けておくしかないということで。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
バスで鳥取城跡バス停まで行くと久松山の麓に鳥取城跡の石垣とお目当ての仁風閣が現われる。仁風閣自体はお堀の中に位置し、鳥取城の石垣の真下に立てられている形だ。鳥取では砂丘に次いで名所になっている様なので取りあえずここは見ておくことにしたかったのだ。
またもうすぐ公開される『るろうに剣心』の実写版(映画)のロケ地(中に入って展示を見て知った)でもある。マンガはほとんど見ていないので詳しくはないが、昔少年ジャンプをたまに見た時に掲載されていたのは覚えがあるのでまぁそこそこメジャーなタイトルなのかもしれない。
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お堀を渡り少し進むと仁風閣の入り口が見えてくる。門を少し入ったところでワンカット。実は門の外からも撮ってみたのだが色々と警告看板やらゴチャゴチャしていたのでスッキリしているこちらを選択。
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少し寄ってみてワンカット。明治40年の築となる洋館で当時のまま残っているのだそうだ。後の鳥取大震災で市内が壊滅した際にも唯一この建物だけが壊れずに残っていたとかでかなり頑丈に出来ているっぽい。
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入場料150円で中に入って見ることができる。1階はほぼ全部、2階は当時の皇太子様が執務、宿泊された部屋以外は全部入って見ることが可能。調度品などもほぼ当時の物がそのまま残っているのだが、若干配置とか苦しい点はあったりするのが難点か。
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開け放たれた窓から涼しい風が入ってくる。外は快晴の猛暑なのだが一度日陰に入ってしまえば風が気持ちよい。都会の灼熱旋風とは違って田舎の夏は過ごしやすい。
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部屋の照明はフィラメント電球なのでさほど明るくはないが、各部屋とも窓が必要十分に採光の役目を果たしてくれているので割と明るく感じられる。そして窓の外に広がる庭園が広々として気持ちが良いのだ。
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あぁ、洋館なんだよな、と否応が無しにも視覚的に認知させられるテラスの存在。個人的には自分の家に一番欲しい部分でもある。
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仁風閣の中で使われている証明はほとんどこのタイプ。フィラメントが2重(2周グルッと巻いている)になったタイプの電球で、たぶん40W相当ぐらいの明るさでしかないような気がする。照明器具としてもこのような3本足のものと2本のものがあったりして部屋や広さに合わせて少し変化するのだ。
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常設的に様々な展示も同居しているので広い室内もご覧の通り。自由に闊歩するにはちょっと気持ち狭く感じてしまうのが残念ポイント。こういった展示と実物は将来的に別けた方が幸せな気がする。
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同じ部屋から庭園側に向かって。そう、この部屋は広いのだ。そして視界に飛び込んでくる庭園が一続きになっていて更に広く感じられる。これらの大きな窓から目映い光がこれでもかと入ってくるのだ。
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建物の奥には珍しい螺旋階段があったりする。この様に中央に支柱の無い螺旋階段というのは非常に珍しいそうなのだ。オール木製でもの凄く手がかかっていそうではある。残念ながらこの螺旋階段は立ち入り禁止。
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こちらはいたって普通の階段。簡単に普通って書いちゃったけど、板は全て無垢材、手すりは彫刻物と、もの凄く手がかかった造りです。
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こういった機能とは関係無いところで豪勢、というか無駄な造形、もの凄く憧れます。
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高貴な方が寝所としてお使いになられた部屋なのだ。広さはご覧の通り全然広くない。そして至ってシンプル。ちなみにこの部屋は立ち入り禁止。
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そして執務室。こちらの部屋は割と広め。そして疲れた時に身体を横に休める簡易ベッドチェアーが隅にあるのだ。後に気付いたのだが、高貴な方の使われる部屋には必ずこのカウチチェアーが置いてあるのだ。
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今で言うところの会議室でしょうか。このテーブル、いいなぁ。
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高貴なお方に謁見する部屋。何故かこの部屋だけ展示物も調度品も無し。1階の広間の真上なので同じだけの広さがあって仁風閣で一番広い部屋でもある。先の執務室とはドア1枚で繋がっていて挨拶に訪れた人々にこの部屋で会っていたのかもしれません。
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2階のテラスは屋根付き窓付き。全面が窓になるのでもの凄く明るいです。
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先ほどの螺旋階段を上から見下ろしたところ。建物の壁となる平面と螺旋の描く円が見事にバランス取れてます。図面引いていたら気が狂いそうになる造りではないでしょうか。きっと現物合わせで相当の職人さんが頑張ったんじゃないかと想像。
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陣風閣を庭園側から見たところ。お屋敷、とまではいかないまでも何となく品があるというか、凄く綺麗に纏まっている感じです。
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庭園の池の向こう側から仁風閣の全景。こうやって見ると決して広すぎず、狭くなく、独り者には最高の環境に見えて来たりするから不思議です。
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池のほとりからもうワンカット。庭園を見るに、あまり四季感が無いんですけどこれは洋館だからなのでしょうか。実用邸故に四季折々の花まで趣向は入ってなかったのかもしれませぬ。
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仁風閣を後にし、一歩外に踏み出すと石垣が広がります。久松山の中腹に幾つもの丸の跡が見えます。
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掘りの内側ではまだあちらこちらで石垣の復活工事が行われています。一の丸もまだ工事中のため上までは上がれませんでしたし、ところどころ工事中で入れないところも多く見られました。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
二の丸から鳥取市内を眺めるの図。この二の丸は久松山の尾根を削り、尾根の両サイドを石垣で固め土を平らに盛って作られたらしいとのこと。大地震の時に二の丸の石垣は総崩れだったとの記録が残っているとか。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
恐らく、こちらが本丸跡。正面からは工事中でアクセスできず。二の丸裏にある稲荷の横から伸びる裏道で入っていけるっぽかったけど体力の限界にて今回は見送り。
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鳥取城跡で現在唯一の造形を持った門、北の御門。他にも門の跡や復旧中のものはあるんだけど門として目に見える物はこれだけなのだ。しかし門の内側の石垣(見て左側)も崩れかかっていたりして何れ復旧作業でバラされちゃうんだろうなぁと思います。
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文字通り100円で乗れるバス。鳥取市内を3ルートに別けて運行されていて市内をほぼカバーしています。駅にある観光案内などでマップや資料を配付してくれてるので貰っておくと行きたいところに迷わず行かれるのが素晴らしいです。
バスはこの100円バスの他に通常の『路線バス』、観光コンペンション協会(財)が運行する『麒麟獅子ループバス』があるので使い分けると良いかもしれません。路線バスだと所謂整理券タイプの料金計算式、麒麟獅子は1回300円固定の観光ルート周回バス。
地方においては公共交通機関がもの凄く貧弱なところが多い中、この鳥取市は非常に足が充実していると感じました。観光に力を入れるというのはこういった交通インフラをくまなく通す、充実させるということを実感した次第です。宣伝するばかりじゃなく、キチンと動けるようにしてナンボなんですよねぇ。
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