照りつける太陽の下、天王寺動物公園の横を天王寺駅へ向かって歩くこと約10分で到着である。遠くからでも一際高い建物が見えているので道に迷うことは先ず無い。天王寺駅の隣なので電車で直接来る分にも迷いようが無いというか。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
流石に日本一の高さ(2014年8月現在)を誇る地上300mのビルである。最初はもうちょっとフツーのビルを想像していたのだが、意外とゴチャゴチャと出っ張りがあったり段付になっているのでちょっとした疑念が頭をよぎる。「もしかして、日本一の高さ(300m)のためだけに上の方は取って付けてね?」というもの。それまでの日本一を誇った横浜ランドマークタワーがほぼスクエアな形で最上階まで形成しているのに対し、ハルカスはスクエアに作ればもっと低くても足りてしまう(総床面積的に)のではないか…ということらしい。
それはそうと取りあえず展望台へGoなのだ。チケット売場で約15分ほど並び(夏休みということで子供連れの家族が多かった)展望台チケットを購入。そのまま展望台入り口から入ってエレベーターで16階まで上がる。さらにそこから別のエレベーターに乗り換え、地上300mの展望フロアまで一気に上がるのだ。
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展望フロアに着いて最初のカット。たぶん、大阪・梅田方向を見たの図。画面左下の天王寺動物園の左上あたりにさきほどまでウロウロしていた新世界と通天閣が見える。正面遠方の高いビルが並ぶあたりが梅田界隈なのであろうか。
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ハルカスの展望フロアはこのような感じで回廊になっている。エレベーターのあるあたりは若干広くなっているものの、3辺部が細い回廊状態なので観光客の収容キャパは想像以上に少ない。
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展望フロア自体は3層で構成されていて、一番上の回廊フロアからスタート、その下の中間階から帰りのエレベーターに乗る造り。一番下のフロアはカフェテラスになっている。こうやって見てしまうと展望フロアは通常のビルの上に取って付けた感が拭えないというか、最低限その体裁を保っている造りになっちゃったとでも言うか…。
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それでも何だかんだ言って周囲に高い建造物が無いので遠くまで見渡せるし、晴れた日であれば限りなく遠くまで広い空を堪能出来るので気持ちが良いのでありました。
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チケット購入まで15分待ちの行列で回廊が既にこの状態。週末など長いと2時間待ちということもあるようなので大入りの状態は想像したくないレベルかもしれませぬ。特に今は夏休みということもありますが、狙うならやっぱり平日なのかなぁと思うのでありました。
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某所で噂だけ聞いていたトイレの図。開放感たっぷりで外から丸見えなのだが外から見る人はまずいない…というか。どうせなら恵比寿ガーデンプレイスみたいに外のガラス方向に向かって用を足す造りだったら良かったのに…と思うのでありました。
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カフェテラスとは言え、自由に出入りできるオープンスペースなのだ。3方をガラスで囲まれ天井というものが無いのでもの凄く明るい。季節によってデコレーションが少し変わってくるのだろうか、夏はお祭りアイテムや風鈴といった涼を連装させるもので飾られているのでありました。
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そしてこんなところに300mの証が。北緯東経表記と合わせて。
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16階と展望フロアを結ぶエレベーターの奥の壁はガラスになっていて外側に電飾が施されているのだ。エレベーターが高速で上下するとこの光源が星が流れるみたいに見えて思いの外キレイだったりする。
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ビルの外壁にある阿倍野ハルカスの銘板。下層は実は近鉄百貨店なのだ。中層階はたぶん、ビジネスフロア。
と、ここへ来てなんか面白いことに気付いたのである。先週の大阪城は観光客の大半が中国からの人。先の通天閣・新世界は欧米からの客。そしてここ阿倍野ハルカスは外国からの観光客はほとんど見られず日本の家族連れ…と見事なまでに別れてしまっているのだ。確かに高いところという観点だけで言えば、スカイツリーには負けるし外国人観光客はそちらに行くのであろうから、ある意味ハルカスは穴場的な存在になっているのかもしれません。
一部では阿倍野ハルカスは積極的に観光誘致、宣伝を行っていないという声もあり、近鉄自体も日本全国から観光客が大挙してやってくるとは思っていなかったフシがあるとか。近鉄の本音としては、百貨店の方に来て貰って買い物してオマケで展望…だったのでしょうが、蓋を開けてみると逆の展開になってしまった様で。
あとここ何回も大阪に来て思ったのが関東よりも空がキレイで澄んでいるということ。夏の平日でもこれだけ遠くまで見渡せ、多少は夏の霞が見られるものの十分に空が碧く抜けているのだ。関東人としてはひたすら羨ましいの一言なのでありました。
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