とにかくニコンさんにしては珍しい流れなのでクリッピング。
▼ レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1 V3」の「Camera Control Pro 2」対応ファームウェアを開発、2015年5月に公開予定
株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)は、リモートコントロールソフトウェア「Camera Control Pro 2」に対応する、レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1 V3」(2014年4月発売)の新規ファームウェアを開発し、本年5月に公開する予定です。
本ファームウェアにより、「Nikon 1 V3」の静かな撮影および軽量・コンパクトボディーという特長をいかしたリモート撮影が可能になります。
また、「Nikon 1 V3」のリモートコントロール用「ソフトウェア開発キット(Software Development Kit)」(以下、SDK)の提供も、本年6月に予定しています。
これまでニコンさんはほとんどモデルリリース後の機能追加ということはしてこなかった(曖昧な記憶…)のですが、ここに来て『リモート機能』を追加するというちょっとビックリする様なお話が出てきたのでありました。ビックリしたのはそれだけではなく他にも色々あるので箇条書き。
- モデルリリース後の機能追加(リモート機能)
- スタジオでのブツ撮りやポートレート等プロフェッショナルユースを前提としているのに豆粒1インチセンサー機で実施すること
- 第三者(アプリケーション開発を行う企業)向けに「Nikon 1 V3」のリモートコントロール用SDKを提供
一番上は先に書いた通り、今後ニコンさんのモデル開発に微妙に変化が現われるのかもしれないという意味でかなり大きな事件なのではないかと思われます。国内でかなり順調に見えるfujifilmさん的な柔軟さが若しかしたらニコンでも実現するのかもしれないという期待も今後は考えてもよいのかもしれません。
次に2番目、何故ここでニコワンに…と思うのですが、国内ではイマ一つニコワンの評価が芳しくないというか、売れ行きが伸びていない様な気がするところへプロユース向けの大がかりなテコ入れなのか?という点。海外ではかなり高評価で玉数も出ていてプロユースでポジションを確実なものとしつつあるのかもしれません。また、海外のプロユーザからの声が大きいのかもしれない…という予測もアリかもしれません。…となると、今後はユーザはドンドン声を出した方が良いですよ?という流れなのかな?
最後は外部の企業にソフトウェア的な参入スペースを設けたこと。これまでの閉鎖的な独自機能で終わらず、外の柔軟な発想と使い方を受け入れるだけの準備はしてあります、という見方も出来るのではないかと思えるのです。逆にニコン内部で出来ることには限りがある…というちょっと寂しいニュアンスも感じられますが、市場の流れ的にオープンプラットフォーム的なカメラの動きも見られる中、こういった周囲を巻き込んでシステムを拡大していくやり方は非常に面白い試みなのではないかと思います。
まぁ色々と思いついたことをズラズラ書いちゃいましたけど、今回のリリースがサラッと出されてはいますがかなり衝撃的な内容であることは事実であると思います。今までの経緯を見てくる限り今回の事件は「ニコンさん、何があった?」と聞きたくなっちゃうほどのことなのではないかと感じちゃうんですよねぇ。
コメントする