以前書いたと思うのだが、未だに『Adobe Photoshop Lightroom 5(現時点での最新版は5.7.1)』では『Nikon 1 V3』が正式なサポートに入っていないのである。具体的には『Nikon 1 V3』のRAWファイルが読み込め、レンズプロファイルを充てられるだけの限定的なサポートだ。限定的とはどういうことかと言えば、割と利用頻度の高いであろうピクコンの変更が『Lightroom』上では出来ないのである。まぁそんなワケで昨年末あたりから『Nikon 1 V3』の稼働が止まったままになってしまったことの一つの理由になってしまったのでありました。
そんな折、某所で『Nikon 1 V3』に『Nikon 1 V2』のプロファイルをゴニョゴニョして使えるよ、というお教えを頂き早速試してみたでござるの巻なのだ。
先ず、作業に必要となるバイナリエディタを用意する。今回は『0xED』を使用しました。昔のMac OS 8とか9の頃で言うHEX Editみたいなものです。準備が出来たらいよいよ作業開始です。
- /Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles/ 以下にある【Nikon 1 V2】フォルダを任意の場所にフォルダごとコピー
- 【Nikon 1 V2】フォルダを【Nikon 1 V3】にリネーム
- HEXエディタで【Nikon 1 V3】フォルダの中のファイルを開く
- 右上の検索窓で【Nikon 1 V2】の文字列を検索(各ファイルとも1カ所ずつしかありません)
- 検索で出てきた【2】の文字を【3】に書き換え(上記の0xEDだとString値を2→3にするだけ)
- ファイルを保存する
- 【Nikon 1 V3】フォルダの中の5種類のファイル全部同様の処理
- /Users/【ユーザ名】/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/CameraProfiles/Camera 以下に先ほど処理した【Nikon 1 V3】フォルダを入れる
で作業は完了です。
でもって『Lightroom』を起動し、『Nikon 1 V3』で撮影したRAWデータを表示して現像モードにするとちゃんとピクコンの選択肢が現われます。
ということで早速、使って比較してみたのが以下の写真。
先ずは撮って出しの画。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6
撮影時のカメラ側ピクコンは『vivid』。色気が欲しいなぁ、派手さがあれば…という思いを余所に眠たい感じになっちゃったのでありました。今までだと「じゃぁRAWから現像で」と言っても『Lightroom』標準の『Adobe Standerd』しか無くて全部自分でチマチマと時間をかけるしかなかったわけです。
そして『V2ピクコン改V3』プロファイルの登場。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6
とまぁ簡単に雰囲気が変えられます。この画はそこから色々と手を入れていますが、元の画がソレっぽい傾向になる分、後の処理がもの凄く楽になります。
ということでこれから少しずつ、過去の没写真を見直していかないとなぁと思うのでありました。何で急にニコワンの話が復活したかって?そりゃぁ『Nikon 1 J5』の登場で画の質がかなり良くなってそうな感じなので…ということになるんでしょうね。そうそう、まだ噂も出てない『V4』あたりへの期待ということで。
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