昨日、盛岡に向かう直前にニコンさんのサイトを見ていていきなり発表が出てきたのでありました。『Nikon 1 J5』です。いやぁこれ、なかなか良さ気です。
パッと見て思う所がいっぱいあったのでズラズラ書いておきます。先ず、コレまでのスッキリしたデザインから一転してかなりゴテゴテしたクラシカル(というほどでもないが…)な雰囲気を上手く表現してる点。所謂、カメラ、カメラした造形とでも言いましょうか。バカチョンカメラでもなく、スマホカメラでもなく『ちゃんとした』カメラ。それもレンズ交換式の…左近人気のミラーレスカメラですよ!というアピールなのだと思います。
これまでのJ1からJ4まで見た目はちょっと大柄なコンデジ…にしか見えなかったわけです。言われて初めてレンズ交換式だと気付くのであって、逆に言われないと分からない人も多かったかもしれませぬ。でもこの『J5』ならほら、スマホと違ってカメラでしょ?コンデジと違ってちゃんとミラーレスだよね?って主張が全面に溢れてるんです。
更に、カメラ自体にはモデル名の表記無し。そして驚くべき事にあれほど拘ってた(であろう)Nikon 1(ニコワン)というシステムラインナップを連想させる表記が消え、単に『Nikon』になってしまったこと。ニコワンであることよりもカメラ、それもミラーレスカメラであること、それもニコンのカメラであることを全面に押し出していると取れます。
これで他社に遅れること数年、国内のミラーレス市場に並ぶところに来た(販売戦略的にという意で)わけです。これまではミラーレスじゃなくてニコワンというウリになっちゃってたのでどうしても消費者への訴求力が弱かったのではないかと思うんですよね。
そしてこの辺の路線変更はレンズキットの構成にも見て取れます。ちょっと頼りない10-30mm PDズームは基本として、これに18.5mm f/1.8の単焦点レンズを追加したダブルレンズキット、30-110mmを追加したダブルズームキットとレンズ交換式であるだけでなく明るい単焦点レンズをキットに組み入れてきたこと。コンデジやスマホでは実現し得ないポイントを全面に打ち出してきたわけです。他社のミラーレスと同様の売り方になってきたというか。
まぁそんなワケで『ニコワン』という枠から脱却してレンズ交換式ミラーレスカメラなのだよ、という新しい路線にサラッとクラスチェンジしてきた『J5』君、裏面照射型CMOSセンサーの初採用とか「EXPEED 5A」を積んで来たとか、4K動画をオマケで積んで来たとかまぁかなり頑張ってるんじゃないかと思うのでありました。
個人的にはこの路線でもっと玄人好みの方向性に振ったV4なんかに期待しちゃうところなのであります。そう、あのFujifilmさんのX-T1の1インチ版みたいなのを。
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