たぶんネタ用としか思えない代物なんだけど自由雲台なのだ。Amazonなんかを見ていると時たま掘り出し物というか、モノ的にはあり得ないほど安い製品が出ていたりするのであります。まぁそんな内の一つがこの自由雲台だったワケで、お値段たったの¥2,788也(今は¥2,768に更に下がってる)。
▼ Lankdeals 三脚ボール用雲台 (Amazon)
ということでこの辺の『ベルボン ULTRA MAXi mini III』や『ベルボン ULTRA STICK SUPER 8』で使うことを想定して調達という流れなのでありました。これまで『ULTRA MAXi mini III』に付属してきた雲台を使い回してきた経緯があるのですが、カメラを固定するのに一々三脚穴にねじ込んでグルグルしなきゃならなかったのでクイックリリース化したいなぁと思っていたということもあります。
Nikon Df + AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
たぶん支那製なんだけど、聞いたことも無いようなメーカー、そして箱にたったこれだけで説明書も無し…というあまりにもシンプルな梱包というアレな状態で届くワケですが、1/4、3/8ネジ変換ネジが付属してくるあたりちょっと親切なのであります。
機構的には水平パン用のロックとボール部のテンション調節用、ボール部のロックとリリース用のネジがついていてよく見かけるタイプのもの。またカメラとの接続部は所謂アルカスイスタイプのアリ溝系の奴でございます。一応カメラ側のプレート(カメラへの固定ネジはDリング式ネジで道具要らずの親切仕様なのだ)も付属してくるんだけどアルカスイス系のプレートなどもちゃんと使用できますが、そっち系の滑り落ち防止機構(ピン)は雲台側には無いので注意が必要。この付属のプレートの裏側に少し頭の飛び出たボルトが左右に2本あるのでそれが雲台側の溝に引っ掛かって滑り落ち防止になっている感じです。
Nikon Df + AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S
で、細かい所を見ていくと少し気になる点もチラホラ。実際に三脚に載せてカメラをセットしたワケではないのであくまでも見た目の予測ということで。
一番気になるのはボールと基部の隙間に茶色のビニール系なのか合皮系なのかよく分からないクッション状のものがふんだんに使われていること。恐らくこれで摩擦係数を稼ぎ、ロック時の固定と緩めた時の急激な動きを抑制しているのだと思うのですが、やはり気がかりなのは経年劣化とか耐久性に関してなのであります。材質的に恒久的なものに見えないのでやはりいきなりガクンってのは覚悟しておいた方が良い感じです。
また各ダイヤルも閉めた時と明けた時の境目が急激に立ち上がる感じなので微妙なコントロールは難しそう…といった感じです。腰を据えてキッチリ追い込む使い方には不向きかもしれません。逆に適当でもいいから座ってくれれば良いという一脚のお伴には向いてるかなぁと。
最後はボール部。こうやってアップで見ると表面がかなり凸凹というか、塗装のムラなのか地金自体の粗さなのかわかりませんが均一でないところ。このお陰できちんとロック出来ているんだろうけど、テンションをかけた状態で動かすとその位置によってテンションにムラが出るというか、動きが軽くなったり重くなったりしそうな予感なのであります。
こうやって見ていくとやはり値段それなりというか、まぁエマージェンシー用だよね、って印象で落ち着いてしまうのでありました。それにこの雲台自体が重たい(431gもある)し。で、ポチる前の予想と大きくハズした点は『思ったよりデカかった…』なのであります。もうちょっと小ぶりなのをイメージしてたんだけど、ここまでデカいと持ち歩きには向かないよねぇ…なのであります。
あぁ、登場の機会がどんどん無くなりそうだ。
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