久々に「おぉっ?」っとなったカメラな話題。(最初のインパクトだけ)
▼ ハッセルブラッド、中判ミラーレスカメラ「X1D」を発表 - デジカメ Watch
レンズマウントは同社が“Xマウント”と呼ぶ新規のもので、新たにミラーレス用のレンズシャッター内蔵AFレンズシリーズ「XCDレンズ」を用意する。シャッター速度は1/2,000〜60分で、ストロボは全速同調する。AFはコントラスト検出式。
X1DのXマウントには、既存の中判デジタル一眼レフカメラHシステムのレンズを使うためのアダプターが用意され、さらにCFレンズアダプターを重ねることでVシステムのレンズも使えるようになる。
X1Dはレンズシャッター内蔵レンズでの撮影を前提としており、ボディ側にシャッターは持たない。
撮像素子は43.8×32.9mmの5,000万画素CMOSセンサー。感度はISO100〜25600。16bit記録で、ダイナミックレンジは14ストップ。撮影間隔は1.7〜2.3枚/秒。HD動画記録にも対応。
カメラボディの外形寸法は150.4×98.1×71.4mm。重量は約725g(バッテリー含む)。
35mmフルフレームサイズのデジイチより下手すると小さくて中判…とわき上がったものの、よくよく追ってみるとフルフレームよりちょっとだけ大きいレベルだったというオチ。せめて6x7のブローニーサイズまでクリアしてて6x6とか6x4.5の設定も出来るよ、って話なら凄かったんだろうけど。
それを踏まえた上で突っ込んでみると、このボディの薄さ、フランジバックの余りにも短すぎる仕様って「大丈夫なの?」ってなっちゃうというか。ほら、某S社さんのαとか異様にフランジバック短くて広角系が悲惨なことになってるワケでして。それがフルフレームより更に広いイメージセンサに対して極短フランジバックで影響が出ない様にしようとなると極大なイメージサークルの中央部だけでカバーするみたいな案しか思い浮かばない…なのであります。まぁデジカメなんでS社さんもC社さんもデジタル補正ありきでソフト的にグリグリやっちゃってそれっぽく見える様にはなってますけど、個人的にはそういうの好きじゃない。可能な限りレンズで物理的に光学補正する努力して(レンズは大きく重たくなるけど)最後にどうしようもないところだけ…って思っちゃうのは銀塩時代からやってるからなのかもしれませんけど。
あと気になったのがボディのデザイン。なんというか中身がまたS(イメージセンサあたり)なのか…というのはさておき、半島の方のS的なグリップとかシャッターボタン周りっぽいとか、ボディそのものの機能はほとんどスマホ状態(ライカのTみたい=これも半島のSって噂だ)なアプローチだったりとか、個人的には全く物欲をクスグられることが無かったりするのでありました。単に5,000万画素のチョイデカフォーマットだよ、ってだけで終わっちゃいそうな印象。
もうこの会社、ハード(精密機械としての)を作り上げる力が無くなっちゃったんじゃないかとさえ思えてしまう始末。電気(ソフトウェアで制御してしまえ)的な処理であれば、中身は他社からごっそり買って持ってこられるワケで、あとは箱の形だけなんてことになっちゃってる予感。レンズもタムでもシグでもフジでもないあそこ、って話まで出てきてるし。
どう見ても画質を追求した『写真専用の巨大スマホ(レンズも交換出来るよ)』になっちゃいました、みたいにしか見えないんだよなぁ。ある意味、好意的に捉えれば『究極のハイエンド・バカチ○ンカメラ』と捉えられないこともないけど。ニッチすぎるだろー。
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