7月8日(金)は三重の熊野でございました。6日の広島から帰る前から熊野行きは決まってまして、帰ってきて荷ほどきする間もなくトンボ状態で出発。なのでお伴のカメラも広島行のまま『D5500』で行くことに。
熊野と言えば真っ先に思いつくのが『熊野古道』。しかし流石に『熊野古道』と一言で言ってしまうには範囲が広すぎてどうにもなりませぬ。オマケに下調べする時間も全く無くて何処からどう攻めると楽しいのか見当すらつかないのでございます。
で、地図を見るとちょい下あたりに『新宮』があるじゃありませんか。そう、桃鉄で登場したあの『新宮』(分かる人少ないかもしれない…)ですよ。もうちょっと文字数を使うと、『日本国内で東京駅から(時間的に)最も遠い場所』として名高い秘境であります。飛行機、新幹線、バス…どんな手段をもってしても国内のどの地よりも辿り着くのに時間が掛かる、と言われた地であります。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
まぁそんなワケで今回は新宮駅までよっこらしょ、っと出てきたのでありました。駅そのものは田舎によくあるフツーの駅。そして地勢的には中京の下なんだけどいちおう関西圏っぽいのでありました。まぁJRが関西だから、ってのもあるんでしょうけど。
でもって何でいきなり『新宮』かと言うと、『熊野本宮大社』へ行こう、ということなのであります。熊野…だから熊野駅だろ?って思うでしょ?ところが熊野駅からはバスとか出てないのです。はい、三重からじゃなくて和歌山から行ってね、ってことなのであります。和歌山側からなら新宮以外からも何カ所かバスが出ているんだけど、熊野から一番近かったのが新宮。
そんなこんなでバスに乗って一路、本宮へ向かいます。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
『熊野本宮大社前』バス停下車。バス停にして2つほど手前に『熊野本宮』という紛らわしいバス停があるけどここは騒がず慌てずスルーしましょう。たぶん、『熊野本宮』バス停は『熊野本宮大社』が現在よりも南東側、今の『大斎原(おおゆのはら)』と呼ばれる旧社地にあった名残ということなのでしょう。『大斎原(おおゆのはら)』の方は今回は雨降りさんだったのでパス。
ということで鳥居をくぐってズンズンと進んで行くことにします。
鳥居をくぐる前から見えていたことなので特段ビックリすることでもないんだけど。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
パッと見にはみんな同じに見えるんだけど、一つずつちゃんと名前や社名が入ってます。そうなんです、大幟は初穂料5,000円奉納で立てて貰える仕組み。ちなみに提灯の初穂料は1燈につき15,000円也。日付も入ってて皆元旦になってたから翌年1年間、ってパターンなのかも。これだったら大幟に入れてきてもよかったかな…と帰ってきてから気付きました。たぶん、もう行く機会は無さそうだけどね。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
階段をあがっていくと中段ほどに手水舎があります。お作法は他所と同じで右手で柄杓を持ち左手を清め、柄杓を持ち替え右手を清め、最後に口を清め…なんだけど流水が出て無くて溜まってる水だけなのでお口はパスさせていただきました。平日閑散期なんてこんなもんなんですね。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
階段をほぼ登りきったあたりに絵馬とおみくじを結ぶ棚。何となくサッパリとしてて整然としてるのが好印象。というか、溢れるほどは参拝者が来てない気がする…。自分と同じバスに乗ってたのも海外(見かけ上欧米)からの観光客さんだけだったし、近県からだと車で来ちゃうだろうし。ましてや地元だと住民の数も(略)。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
取り敢えずいきなり御社殿へ。一応、参拝にも順序があるらしく、
(1)証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)
(2)中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
(3)西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
(4)東御前(若宮・第四殿) 天照大神
(5)満山社 結ひの神(八百萬の神)
と手前の看板にも説明がありましたが順序は適当でもかまいませんよ(混むから…)とちょっと切なくなる但し書きが。ええ、ガラガラだったのでこのとおりにやってきましたです。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
社務所の前あたりに『黒い八咫烏(やたがらす)ポスト』発見。八咫烏と言えば、サッカーの日本代表のユニフォームに付けられてるアレなのであります。そう、八咫烏は神の遣いであり、この熊野の地を表わす色を持っているのであります。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
ぉおっと、鳥居のそばにも八咫烏が。はい、神の遣いですからね。ちなみにお守りなども八咫烏をモチーフにしたものや模ったものなどが他種類あります。みなよく出来ててどれにしようか悩むこと間違いなし。
ということで無事、参拝は終了。
Nikon D5500 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
最後は帰りのバスの車窓から見えた熊野川。地図じゃ新宮川という表記もあるんだけど熊野川。ホントは水の色がもう少し透明感あるんだけど、写真だとこんな色に。実際に見ると薄いサワークリーム色。清んでいて川底も見えるほどの綺麗さなんだけどあまり良くは写らなかったっぽ。
紀伊半島の川ってこういう色多いっけね、と思うのでありました。紀ノ川もそうだったし。紀伊半島産の石も緑色を含んだ独特の色が出てたり、そういうのも関係あるのかな。ということで秘境の中の山の奥詣ではこれにて終了。
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