この3週間、毎週の様にニコワンV3を抱えて京都を撮り歩いてみた。このニコワンV3が手元に来てから半年、常に身近に置き様々なモノを撮ってきた。そして先週、ついにCOOLPIX Aまでがやって来たのだ。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6
それより遡ること半年、手元にはFX(フルフレーム)機であるDfが来ているのだが流石にFX(フルフレーム)機相手では1インチ(CX)の豆粒を比較するまでもないわけで、敢えてその差については目を瞑ってきた経緯というものもある。
そしてレンズもワイドズームとテレズームの両端を確保し、大概のものは追えるところまで来たつもりになっていたのだがワンランク上のDX(APS-C)機の登場で早くもその座がグラグラと揺らいでしまっているのだ。理由は至極簡単なものであり、デジカメそのものが初めより抱える内包的な要素、即ちセンサーサイズによるものだけに如何ともし難いのである。
そもそも比べてしまうこと自体が無意味であるかもしれないのだが、やはり両者を撮り比べて見るとその差は歴然であり、他者との比較ではなく自身の中での比較となってしまうためもはや言い逃れることの出来ない決定的なナニかが襲ってきてしまうのだ。
ニコワンは記録写真には向いているかもしれない。あらゆるフィールドにおいて、決定的なソレを残してくるかもしれない。しかし、それだけなのだ。残念ながらそれ以上では無いというのが結論である。惜しいかな、わたしにそれ以上の能力、写し手としての力が及ばないということでもある。
そうするとやはり、力及ばぬ者はナニかの力を借りなければならないわけで、それが巨大なセンサーサイズを誇るカメラであったり、撮り手に言い訳のできない完成度の高いカメラであったりする訳で、この半年間の授業料としてニコワンは少々高くついた…と言えないでも無い気がする今日この頃なのでありました。
そして次なる授業料を…
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