山口なのである。そう、本州の西の端っこ、山口県。関東から優に1,000キロ西である。山口と言えば、母方の祖父の実家(本家とも言う)があったところで、納骨(分納ということで)した乗福寺があるところ。納骨の時以来行ってないので仕事が終わってからちょこっと行ってこようと思っていたものの、天気が悪かったのと交通の便が悪いのとで今回は乗福寺は見送りに。
そう言えばこの祖父の実家は山口の駅の前あたりの代官屋敷だそうで、大分前に取り壊してしまい今はマンションか何かになっちゃったと聞いた。母は所謂里帰り出産という形でこの代官屋敷で生まれ、幼少の頃をここで過ごしたという。広い庭の端にある風呂やトイレへ行くのに長く暗い回廊を通って行くのが怖かったらしい。
そんな訳で今回は瑠璃光寺なのである。唐突だけど瑠璃光寺と言えば五重塔。日本三名塔の一つなのだそうだ。今回は出かける前にネットで一応の見所の目星は付けておいたのだ。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
雨が降ったり止んだりの生憎の天気の中、何とか傘をさしながら何枚もシャッターを切る。一応テーブル三脚みたいな小さなものを使って液晶のタッチシャッターで。このアングルは普通に撮影ポイントなので何時でも誰でも撮れるのだが、また撮りに行きたくなる衝動にかられるほど魅力的だ。観光タクシーの運転手さんが連れてきたお客さんに説明しているのを盗み聞く(勝手に聞こえてくるとも言う)には、季節によって様々な表情が楽しめますよ、だそうで。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
こちらは山口に向かう途中で立ち寄った福山PA(広島)で見つけた塩大福と生きびだんご。塩大福は文字通り塩の味がする大福で、塩の甘みがもの凄く美味しい。生きびだんごの方は冷凍なので溶けて少し柔らかく戻るまで待ってから頂く。こちらも美味。ちなみにこれらは個別売りされているの1個単位で買えるのが嬉しい。ドライブで疲れた身体に甘いものをというのにジャストマッチである。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
防府に入ってからはR2脇に長沢池が現われる。早朝だったから風がたまたま無かったからか、水面が鏡のように遠景と空を写し出していたのでパシャリ。R2を挟んで反対側が駐車場の広いセブンイレブンなので便利。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
JR山口線なのだ。この名前だけだとピンと来ないかもしれないが、SLが走っている路線、と言えば「ああ」となる人も多いかもしれない。残念ながら6月はSLの運行予定はゼロ。何でなんだよ…と思いながらもローカルな駅の横の踏切で汽車を見送る。踏切の道路標識の絵が未だに蒸気機関車のまま(関東一円ではほとんど電車の形になっているハズ)なのだが、ことこの山口線においてはSLのままで正しいということになるのだろうか。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
山口線に乗って山口駅を目指す。もちろん、お目当ては瑠璃光寺五重塔である。何か違和感があるなーと思ったら開放感丸出しなのだ。流石、ワンマン運行もするだけのローカル線。こちらは最後部の車掌さん側。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
でもってこちらは進行方向全部へ向かって車内のカット。こうやって見ると運転席も開放感たっぷりみたいだ。それはさておき、この扇風機、久しぶりに見た気がする。うちの界隈だと高校に通ってた時に利用してた江ノ電で見ていたのが最後だったかもしれない。ちなみに扇風機はまわっていなくて後付けの冷房の方が稼働してたりします。
まぁこのあとコミュニティバスに乗って瑠璃光寺五重塔へ直行。写真を撮りまくって来た道を歩いてブラブラと。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
地図で見るとかすかに『山口城跡』という文字が視認出来た様な気がするのだが、実際には山口県庁。現代風に言えば山口県知事の城と言えなくもないか…なのだが敢えて見に来る様なところでも無さそう。ただ周囲に石垣はちょっとだけ残っていたりする。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
山口県警体育館なのだそうだ。今も運用されているのかどうかは分からないが、とにかく古い。さしずめ、現代風に言えば武道場、ってところなのだろうか。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
山口市内を流れる小川。景観を、というか、蛍の生息する川にする…みたいな流れで整備しちゃったのがこれ。景観は守るものじゃなくて作る物だったみたいだ。
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
帰路に備えて新山口駅に。えーっと、何か『新山口』という言い方に違和感が…。駅の周囲には小郡(おごおり)ってあるし。そう言えば昔、新幹線で来た時も小郡だったような…。もしかすると『小郡』から『新山口』に駅の名前変わってませんかね?
Nikon 1 V3 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
駅の前でSL発見!と思いきや、D51の動輪を模したオブジェだけ。まぁSLっても走ってナンボな土地柄なせいか、もしかすると飾り物の方には力が入らないのかもしれないなぁとか思っちゃうわけです。
ダラダラと書いてきましたが実はわたしは山口県は徳山生まれ。でもって幼少の頃(4歳くらいまでだったかな)は徳山で過ごし、それ以降は父の転勤(たまたま父が転勤で徳山に行っている時に生まれたわけで)と共に関東一筋。ある意味、プチ里帰りに似た何かだったのかもしれません。冒頭に書いた母のこともあり、何かと縁のある山口。個人的には何となく好きなところです。
ちなみにこのあたりは魚がもの凄く美味しい。昼も魚、夜も魚と食べまくりました。新山口駅(新幹線口)の前にある回転寿司屋で夕食を摂ったのですがこれがまた凄く美味い。魚屋さんがやっている店だけあってネタは豊富だし新鮮で小食になったのが悔やまれる事態に。また次に行く機会があったら絶対にまたあのお店に行くと決めて帰途につくのでありました。
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