11月27日、金曜日の記録。この日の仕事は神戸で、ここから阪神電車に乗って梅田へ、そしてJR線に乗り換え一路、京都へ向かうのでありました。もちろん、向かう先は嵯峨・嵐山。京都紅葉の本丸とも言えるこの場所こそ今年のメインディッシュなのでありました。
で、京都駅に着いたら先ず何をするかと言うと、コインロッカーに大荷物を預けるところから始まるのであります。流石に仕事関連の荷物をどっさり抱えたまま1日歩き回る体力は残っていないのであります。しかし、京都駅に着いたのが10時頃で、駅のコンコースを始め大量に並んでいるロッカーのほとんどが全て埋っている状態に遭遇。恐るべし、超ハイシーズンの京都。何とかラッキーなことに空いているロッカーを発見しやっとスタートラインに立つのでありました。
目指すは嵯峨嵐山。そう、昨年も訪れその真っ赤な世界に驚嘆したあそこであります。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
JR嵯峨嵐山駅から小路を抜け、竹林を抜けて嵯峨らしい風景を愉しみながら常寂光寺へ向かいます。今年の京都は悲しいほど紅葉という言葉が失われるほどの悲劇的状況ではありますが、この嵯峨においては少しばかり色が賑やかに見えてホッとしたのでございました。
昨年の状態と比較してしまうとこれでも寂しい状態には変わりないのですが、余所が壊滅的なのを見て来てしまっている手前、これでも「おぉ、紅葉だ」とつい思ってしまうのであります。
…と、寺に入る前から何でもないモノまでつい撮ってしまうのはどうしたものかと。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
いや、いいんですよ、こうやって気分を盛り上げなきゃ1日保ちませんてばさ。自然というより人様の手が成してるというのは重々承知でございます。赤いモノ、黄色いモノ、ついつい目が追ってしまうのでありました。
ということで山門を潜ってから拝観料400円を払って先へ進みます。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
ちなみにこちらはカメラの撮って出し。フイルムシミュレーションはVelvia、今回からカメラ側設定でシャープネスをミディアムハード、ノイズリダクション(NR)を-2で。ISOはAUTOにしっぱなしにしているので暗いとドンドンとISO値が跳ね上がる仕様でどんな写りになるのかお試しでもあります。
まぁそれにしても門の横に掛けてある画はちょっと盛りすぎ〜。どう見ても今年の紅葉に見えないというか…。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
してこちらはRAW現像で結構盛った画。昨年と比較して何処が違うのか…というと、やはり今年は圧倒的に緑が目立つ…どころか圧倒的な緑の力を感じてしまうあたり。確かに赤いところは赤いんだけど、下を見ると分かるとおり既に枯れて散った葉の絨毯で綺麗なハズの苔が見られなくなってしまっていたり、散ってしまっているため枝はスカスカだったりと、余所様と大して変らない状態なのでありました。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
明らかに上を見上げると空が綺麗…って、そっちじゃなくて赤いモミジを期待していたハズなんだけど、緑と赤と枯れ葉が同時進行しまくっている今年の京都にあっては、赤い葉だけになるころにはこのようなスカスカになってしまうのであります。ここ常寂光寺にあってはそれでもモミジ率が高いというか密集しているので、辛うじてモミジ尽くしを楽しめるので何とかなっているとでもいいましょうか。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
でもでもどれだけヨイショしてもやはり強烈な緑の存在がこれでもか!とアピールしまくってる状態は変らずなのでございまして、『新緑と紅葉が同時に楽しめる』なんてコピーすら正しくなってしまうという異常事態なのであります。まぁ普通は「あり得ない」なんだけど。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
モミジが「赤い、赤い」と言って喜んでいられないのが実は困ったチャンなのであります。赤いには赤のですが、近くでよく見ると実はドス黒い赤だったりするのです。なのでつい、逆光頼りのこんなカットに逃げてしまうのでありました。順光で見て鮮やかな薄い赤ってなかなか見られないんですよねー。
X-T1 GS + XF16-55mmF2.8 R LM WR
こんな感じで常寂光寺の紅葉を楽しんできたのでございました。あまりにも昨年の…(まだ言うか)が綺麗だっただけにやはり今年は残念な子状態でして、また来年の紅葉を楽しみにしようか、といった塩梅なのでございます。
こんなことになってるってのは想定済みなので今回は念入りな計画を練ってまして、密度が薄けりゃ数こなせ、ってなもんでとにかく紅葉ポイントのハシゴ計画なのであります。ということで一通りまわって次のポイントへ向かうために常寂光寺を後にするのでありました。
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