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尾道紀行

唐突になんだけど4月18日(月)の『尾道紀行』なのであります。前々のポストでチョロッと触れた今治→尾道ルートは実はこの伏線。四国は高松や松山といった中心部からなら飛行機や高速バスという割とお手軽な選択肢が多いんだけど、ちょっと外れたポイントからだと大きな市街地へ出るべきか、橋を目指すべきか悩み所なのでございます。で、今回選択したのが今治へ出て尾道へ向かうルートなのでありまして、折角尾道へ出るのだから半日ほど歩いて見よう…となるのでありました。

とは言え、よくよく調べてみると今治から尾道への直行便というのは数が少なくて3本/日しか走ってないのです。じゃぁどうするか…となると今治→福山という便に乗ってしまなみ海道の途中の『因島大橋』で尾道駅行きに乗り換えという手があるのでございました。この辺はネットで検索すると乗り継ぎ時刻表も運賃も直ぐに出て来るので便利な時代でございます。

そんなワケで一路尾道へ。当初一気に尾道駅へ出てしまうものだと思っていたら因島大橋→尾道駅の便は手前の向島で下道に降りてしまい、そのまま最短ルートで駅へ向かうんですね。直行便だと高速でかなり北上してバイパスまで出て新尾道(新幹線駅)を経由して南下、尾道駅というルートっぽいんだけど、これだと尾道駅から見所まで延々と歩くか好きっぷバスという周回バスなどに乗るしか手が無くなっちゃうワケでして。

尾道紀行マップ

だけど今回の乗り継ぎ便はいきなり目的地付近を通って駅を目指すのでいきなりの途中下車なのであります。そう、今回予定したルートは千光寺山ロープウェイで一番高いところに登ってそこから順に下りながら駅を目指す…というまぁ文明の利を最大限に活用しよう、というコース。何せ尾道と言えば坂道の街。登っていくのはかなり辛そうだよね、ってことなのであります。

上の地図で見ると切れちゃってるけど右の方(東方)にしまなみ海道の橋があって黄色い道が国道2号線、これを通ってバスは駅へ向かうのでありました。ちなみにカメラアイコンな所は今回目指して実際に写真を撮ったりした所、紅いドロップアイコンは時間があれば…とかまた今度で見送った場所。

御袖天満宮へ向かう小径

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ということで千光寺山ロープウェイの麓駅に一番近いバス停が『長江口』なのでそこで下車。予定より駅経由での分時間が節約出来たので予定では見送っていた『御袖天満宮』(県道363号線より東)へ向かうことに。

何でいきなり『御袖天満宮』なのか…というと、ここはあの大林宣彦監督の『転校生』で石段を転げ落ちるシーンとして登場するあそこなのであります。まぁ折角の尾道なので行ける余裕があるなら行っておこうか…みたいな。

 

まぁそんなワケで『御袖天満宮』。実はここ、学問の神様だったんですね、『転校生』で高校生がここに来ててもおかしくない設定。まぁ多分に画的な都合なんだろうけど。

御袖天満宮の石段を見上げる

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ということで石段を見上げてみる。えーっと、結構段数ありますね。えっこらおっちら登って行きます。まだ序盤なので体力はOK。

御袖天満宮の石段を最上段から見下ろす

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

はい、ここですよ、ここ。『転校生』の例のシーンは。前週末は晴れ予報が出ていたのに直前になったら曇どんよりだった…という残念なのか正解なのかよく分からない天気。もしかするとピーカンより画的にはしっとりしっくり来るのかもしれない尾道。

さてお次は『艮(うしとら)神社』。ここも当初は予定から外してたんだけど時間に余裕がありそうなので行ってみる。ロープウェイの駅の裏側にあるのです。

艮神社と大楠の木

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

そう、ここは『時をかける少女』でタイムスリップと神隠しのロケで登場し、大楠の木が登場するのであります。一時は枯れかけ復活を遂げたとかで喜ばしいことではあります。でも真上をロープウェイが通ってる…って何だかなぁ。

ロープウェイからの眺め

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ということで一路、千光寺山のテッペンを目指します。もちろん、文明の利を最大限に活用するためにロープウェイ。途中の細々としたところは歩いて降りながら見ていくのであります。

ロープウェイで山頂駅に着いたところ

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

はい、山頂駅に到着。下から見上げるとたいしたことなくても上から見ると高く感じる不思議。尾道水道(川じゃなくて海なんだよ)にしまなみ海道の橋がかかっているのが見えます。そう、尾道水道の向こう側は向島。

取り敢えず駅の真ん前にある丸い展望台に登って360度眺めて写真を撮るけど割愛。

はい、次は『文学のこみち』です。

山頂側の文学のこみち入口

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ロープウェイ駅の横あたりに入口があります。ここから千光寺まで細い小径が続いているんだけど、何が『文学の…』なのか前知識無しに突撃するので気持ち的には宝探し的なノリというか。

文学のこみちの歌碑

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

路自体に対して意味は無いんだろうけど、そこかしこに転がってる大岩に明治、大正、昭和初期の文豪、歌人と呼ばれた人達の唱などが刻まれているのでありました。何れも尾道にゆかりがあったり題材に取り上げられていたり…。これらを詠みつつ当時の彼らの心境を思う、そんな場所の様です。

文学のこみちを降りきると千光寺に到着

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

文学のこみちを降りると無事千光寺に到着。あれっ?はい、どうやら裏側に入っちゃう様です。どうやらホントは下から登ってきて門から入る…という造りみたいなんだけど、上から下ってくると裏口ということで。

ちなみにここでキヤノンの一眼レフを全員が首からかけてた海外からの5人組さんが代わる代わるに記念撮影してました。どうやら石段っぽいのが登って後ろにまわり記念撮影するところに見えたっぽいです。説明看板読むと守護神(わたしは申生なので大日さん、一番右のちょい高いところです)に向かって厄払い祈願してね、ってあったんだけど多分彼らには読めてない。

千光寺本堂

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

本堂では33年に1回しか開かない本尊が開いてるという幸運に巡り会うのでありました。ホントかいな…。

尾道でみかけたサクラ

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ということで大物はクリアしたのであとは下りながら駅まで寄り道の散歩コース。途中で見つけたサクラの花なのだ。4月上旬までだと思っていたので今回はサクラは完全に諦めていたんだけど唐突に出くわしてついワンカット。高さは人の背丈ほどしか無い可愛い木なのであります。

天寧寺の三重の塔

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

まぁ適当に坂道を下っていくだけだったり、横道に寄り道したり、はるか見渡す景色を時折眺めてみたり、急峻な斜面に貼り付く様に並ぶ街並みを眺めてみたり、特段何があるというワケでもないんだけどノンビリ行くのであります。

JRとR2のところまで降りてみる

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

たぶん、一番下の辺りまで降りてくるとこんなシーンに出くわすのであります。この付近の細い路地はたいていこんな感じで階段があって坂道があって上に向かって伸びていくのでありました。

尾道の路地

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

最初、「これって民家の軒先じゃね?」って躊躇してたんだけど、そうすると行きたいところにどうしても行かれない。そこで詰んじゃうんです。意を決してえいやっと入って行くと意外と抜けられる。そう、人が通れればそれで由な世界。

整備の進む観光ルート

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

それでも観光マップに載っちゃう様な路地は近年整備が進んでいる様でこんな感じのブロック敷きで小綺麗になっちゃってるのでありました。微妙に「これじゃない」感が漂うのは何故だろう…。

志賀直哉旧邸

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

ええ、ちゃんと志賀直哉旧邸も行きましたよ。行っただけだけど。入場料300円ってなってたのでパス。というか、志賀直哉には興味が無いのかもしれない。

行き止まりなら案内があるのだ

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

そう、通り抜けられないところには『行き止まり』って感じで「入ってくるなよ?」という意思表示があるのだ。逆に考えるとこのように『抜けられませんよ』というものが何も無ければどんなに細くても向こうへ抜けられるのであります。まぁたまに失敗するけど。

放置されている廃屋

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

これも現実。ここなんかJRのほぼ隣に近いぐらい低い場所なんだけど、人が出て行ってしまってそのまま風雨にさらされ放置プレイ続行中。こういった様に出て行ってしまう人が近年は増えてて空き家も多い、と言うようなことを見かけた気がするんだけど、確かに生活には不便すぎるんだよなぁ。

JRにかかる跨線橋

Nikon Df + AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF

これも大林宣彦監督作品に出てきた跨線橋。ということで尾道散策街並み編は終了。街並み編と言うからにはまだ隠してるだろ?ってのはたぶん正解。久しぶりにがっつり歩き回ったので身体中が痛いのであります。若しかすると風邪のせいかもしれないんだけど良く分からない。なので更新ペースがどうしても上がらず滞ってしまうのでありました。

 

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このページは、たくが2016年4月21日 13:00に書いた覚え書きです。

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