ちょっと前までトム・クランシーがマイ・ブームになっていたんだけどちょっと趣向を変えてSF方面。とは言ってもたぶん2月に広島…というか岩国に行った時に広島で大量に買い込んだ中の2冊(上・下)なんだけど。
- 火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF) (Amazon)
- 火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF) (Amazon)
これまでの所謂SFものというか小説と違うのはその書き方がログ型式(日記という奴だな…)で綴られているところ。なので登場人物の毎日の記録を読み進めていく感じでとても楽チンなのだ。あれこれ難しいことを考えながら読む必要が全く無いというか、誰でも分かる様になっているのが素晴らしいのであります。
言い方を変えると理系じゃなくても宇宙とか物理とか科学が楽しめる様に書かれてるというか。内容的には専門分野の凄いことがそこに存在してるんだけど、文系的な表現でサラッと流されてて引っ掛かるポイントが無いのでありました。
だから楽しい。読んでいて面白い。あくまでも主役はヒトであり、その登場人物の主観であったり思考であったり、感情がそこに活き活きと満ちあふれているのでありました。
技術的にはあと数年でどうこう出来る範囲を遙かに超えてる内容なんだけど、話の中ではあと数年もしたら実現出来てしまいそうなぐらい現実的にというか、リアリティ溢れる感じがまた読みやすさに繋がってる気がします。そう、今現在の現実の範囲から大きく離れすぎてない感じってのがポイント。
ということで新しいSFジャンルなのかな、と思うのでありました。
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