立て続けではあるけど土曜、日曜と読破。いやぁ面白い、というか大方の粗筋は知っててチョイスしたんだけどやっぱり楽しい。チョイスしたのはやはり火星人と同じく2ヶ月も前のことだけど。
ということで今回は『天皇の料理番』。そう、1年くらい前だろうか、テレビのドラマでやっていたアレの原作となる小説。普段テレビなんてほとんど見ないというか、興味をそそられないわたしが珍しく毎回観たドラマなのだ。原作の小説とテレビドラマでは筋書きや脚色の点で結構違って来るんだろうなぁと思いながら読み進めていくのがまた楽しかったりするのでありました。
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まぁ何だかんだ言っても大元の粗筋は変えようがないというか、変える必要がないんだけど、ドラマの方は篤蔵の周囲の人物や流れを流石にテレビに合わせて整理して綺麗に収めちゃってるな…という感じなのです。逆にその分、小説の方はグチャグチャしたものも全て描かれていて昔の日本人の人間臭い部分がモロに出ているというか、当時の価値観とか生活とかそういった泥臭い部分が見て取れるので新鮮だったりするのであります。
何というのかな、全てにおいて現代よりも大らかであり、個性個性と騒ぐ今よりも遙かに個々を尊重されてる時代だったのかもしれないと思うのでありました。なんせどの登場人物達もそれなりに輝いてるし活き活きと描かれてますもの。
こうやって見ていくと現代って枠にはまらなきゃいけないからある意味大変な時代なんだよなぁ…としみじみ思うのでありました。
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