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Nikkor の覚え書き

都心の積雪27cmは45年ぶりの大雪だとかで世の中は大騒ぎになってますが、昨日の1日降り続いた雪はこのあたりでも30cm近く積もったものの、夜には完全に降雪も止んでしまい夜半から気温は上がり続け、今朝外に出てみると僅か10cmほどの深さにまで半減。そもそも寒冷地ではないので、気温が上がり溶け出すとフカフカの雪なんぞあっというまに萎む様に縮んでしまうのだ。

ということで白い痕跡が消えない内に日の出とともに散策。DfにAF NIKKOR 85mm f/1.4Dを着けっぱなしにして行く。

茶室

昨日の雪が降っている最中も風が強くブリザード状態でしたが、夜に入って降り止んでも強風は止むことなく暴れまくり木々の枝葉に乗った雪も全て吹き飛ばされ風情も何も残らないという結果に…。

それでも挫けず歩き続けると少しは色気のある景色に出会うこともあるようで。

ショップ

ちょっと白いモノが加わるだけで色が鮮やかになる不思議。普段何気なく通り過ぎてる店先をギュッと凝縮してみるとそれまで見えている様で見ていなかったものが見えてくる。小さく狭いかもしれないがオーナーの凝った世界がそこにあった。

 

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今朝の日の出を焦点距離24mmの広角レンズで捉える。

御来光

幸運なことに日の出のこの時刻は雲一つない快晴。太陽が顔を覗かせる30分ほど前より東の空が濃いオレンジ色の帯を纏い、そして突如、まばゆい黄色の光束が扇状に溢れだしてくる。広大な関東平野の向こうにある太平洋から昇る1日の始まりだ。Dfの吐き出すJPG画像における色の再現性はかなり高い。ほんとに見た時の色を忠実に顕わしてくれる。特に日の出、日没時の色のグラデーションは何時見ても飽きない。AI NIKKOR 24mm f/2.8。

自由な時間を持て余す様に散策。芝生の広場の中程にポツンと無造作に置かれたベンチを発見。気付いた時にはシャッターボタンを押していた。

ベンチチェアー

周りに何も無いのに誰がここに置いたのだろうか…。そんな疑念は余所にレンズはベンチの金属フレームと木材を光束として正確にDfまで届けて来る。AF NIKKOR 85mm f/1.4D。

 

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本当は雨上がりの冷え込んだ朝の靄の中から浮かび上がる日の出を期待していたものの、気温が高すぎて没。

SUNRISE

その代わりと言っては何だが、低く垂れ込めた雲を幻想的に彩る日の出をシュート。まるで火事で燃えているかの様な強烈なオレンジの光が溢れだしてくるところを長めの玉で切り取ってみる。AF NIKKOR 180mm f/2.8。

 

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Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D IFAi AF Nikkor 85mm f/1.4D IFである。ポートレートレンズの代名詞とも言える焦点距離85mm、開放F値1.4の素晴らしいレンズだ。今となってはGタイプが登場してしまったので一つ前のモデルとなるDタイプをチョイス。Gタイプだと絞り環が付かないのがその理由。やはりDfには絞り環があるレンズが良く似合う。

これまで人物はほとんど撮って来なかったのもあり、多分これからも日常のスナップや景色を中心に撮っていくことになるのだと思います。まぁそんな訳でなかなか楽しそうな相棒がまた一つ、増えてしまいました。

良く晴れた日曜の午後、気を良くしてハンドルを握り西へとクルマを走らせながら思い立ったところでカメラを構えシャッターを切っていく…そんな時間の使い方も悪くないなぁと思うのでありました。

海と釣りと

ふと車を停め、砂浜に足を運び入れる。冬の海は何と綺麗な色をしているのだろう。雲一つない青空の下、真っ青な海を記録していく…と、数人の子供達が釣り竿を振りながら歩いてきた。咄嗟にカメラを構えシャッターを押し込んでいく。

蘇我梅林と富士

眺めの良い場所から富士山を狙う。そしてすぐ目の前に間もなく咲かんとしている梅のつぼみを発見。もうひと月もしないうちに世界中がピンクに染まるのだ。枝の隙間から眺める富士も梅花が開くまでのあと僅かしらの時間の楽しみだったりする。

富士山

思っていたよりもだいぶ遠くまで来てしまった。陽もかなり西に傾いてしまい、光の具合もよろしくない。折角の雪化粧も輝くことを許されず心なしか寂しげに見えてしまうのは気のせいだろうか。それにしても今年の雪化粧は南面に多く、かなり麓まで白くなってしまっている。何となく異質の富士を見てしまった様な気になってしまう。

こうやって見てみると青い画ばかりになってしまった。抜けるような真っ青な空が決まって入ってきてしまう。何かの習性みたいなものなんだろうか…。

 

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AI Nikkor 24mm f2.8徐にバッグにDfとレンズ諸々を放り込み江ノ島詣で。日曜とは言え、この寒い冬に…と思いきや人だらけでございました。ええ、若い方がもの凄く多い様でございます。ついでにカップルの方々も。

江ノ島の弁天様って女性なんですよね。でもってカップルで行くと別れることになるというまことしなやかな話もあったりするわけですが、今の若い人達って知らないんでしょうか。弁天様の嫉妬にあって別れちゃう運命に…って。実際、自分も別れましたし。

あ、どうでもいい話でした。でもって今回のお題はAI Nikkor 24mm f/2.8でございます。今のところわたしが持っているレンズの中では最も広角に位置するレンズです。本音的には20mmが欲しいのですが全く買おうとする素振りが無いところを見ると24mmで間に合っちゃってる可能性が非常に高いというか。ということでスナップをペタペタ。

児玉神社

本流から脇に逸れた児玉神社。賑わう弁天様に我関せずとひっそりとした時間がそこには流れているのでした。このこぢんまり感が何となく安心できるというか。そんな午後の一時。

七里ヶ浜を臨む

江ノ島の東側、相模湾から七里ヶ浜に向かって。空が広いですね。天頂は雲一つない晴天でしたが、周囲はうっすらと雲がかかって少し霞んでいます。かなり強風が吹く冬の午後なのに雲が流れているのはどうしたものでしょうか。

夕日

太陽が大分低くなってきたので帰路。江ノ島と陸を結ぶ橋の上から夕日を臨む。左に江ノ島、右に富士山を従え、伊豆半島に沈み逝く夕日に向かってシャッターを切る。やはり霞がかった空に微妙な色で終わってしまう予感。

ということで撮って出し。やはりもうちょっと構図を考えないことにはどうにもなりませんね。そのあたりはまた別の機会に考えてみることにします。

 

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一眼レフカメラとして新しく手にするのはDfがF4s以来というのはちょっと前に触れましたが、実はこの間(たぶん、15年ぐらい)のカメラ側やレンズの仕組み的なものが大きく変わってまして、同じFマウントという名前だけに楽観してたらちょっと浦島太郎になっちゃったので覚え書き。

ニコンは以前(Fの時代)から一貫して『Fマウント』と呼ばれるレンズマウント(規格)を採用しており、現代のDfにおいてもそれは変わらない訳です。それ故、最新のレンズから昔のレンズまでそれこそ膨大な種類のレンズが使える…というのがまた売りなわけでして、現にわたしがDfに惹かれたのも当にこの点だったりするわけです。F4sまでの銀塩カメラと同じ様な操作で扱え、銀塩フィルムがデジタルデータに置き換わっただけ…というまぁ安易な考えとでも言いましょうか。

ただ、時代は流れ何時の間にかNIKKORレンズも『Gタイプ』とか言うものになってまして、どうやら10年ぐらい前から段々と新しいモノに置き換わりつつあるみたいなんですね。わたしが知っている(持っている)のはGの前の『Dタイプ』と言われるモノと、昔ながらのAFが無いAI NIKKORと呼ばれているマニュアルフォーカスレンズのみ。(キットに50mm f1.8G SEが付いてきてますけど手を着けず放置…)でこのGレンズ、実は絞り環が無い訳です。デジタル化が始まって以来、どうやら絞りの設定はカメラ側で行うようになっちゃったらしいんですよね。

85mm f1.4 D&G写真は左側が『Dレンズ』、右側が『Gレンズ』。

さぁ困りました。未だにF4sもFE2も現役なので絞り環の無いレンズは持つ意味がほとんど無いわけです。必然、手にするレンズはDタイプ以前のモノばかりになります。そのほとんどはMFレンズであるAI NIKKORということになっちゃうわけですが。しかしたまにはAF NIKKORであるDレンズなども使ってみようと思ったりするわけです。でもってここで問題発生。

 

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昨日、大急ぎでRaw現像やらソフトだののことを書いてしまいましたが、本来は撮った時点でどれだけ写っているか!?というのがカメラとしての有り様なのではないかと思うのです。ということで今回はDfが撮った時点で吐き出してくるJPG画像をそのまま利用。何というのか、特に露出的なこととか発色に関してはほとんど何も触る必要性が無いというか、見たまんまのイメージで出てきてるというのが凄いとでも言いましょうか。

赤いVW

真っ赤なVWが静かに佇んでいた。快晴の空の下に映える色鮮やかなレッドカラーのクラシカルな顔つき。そして到るとこに配置されたクロームの美しい輝き。撮り手が下手な以外はカメラに全く隙が見つからないとでも言いましょうか。(AI NIKKOR 50mm f/1.2)

松ぼっくり

さぁ、ぐっと近づいて見るんだ!もっと!もっと近く!ということで未来の種を発見。小さな小さな未来がそこに隠れているのでした。構図的にはピンはもっと手前が正解なのかもしれません。が、欲しかったのは奥目に隠れるようにして陽を浴びていた小さな命の方。開放F値1.2のレンズを開放にして世界を惑わしてみる。(AI NIKKOR 50mm f/1.2)

 

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正月休みに気をよくしてまたもや出撃。むか〜し通っていた高校の付近でポチポチと。

Df + AF NIKKOR 180mm f/2.8 ED

冬とは言え強烈な白い光りは万物を照らし、1日の終わりに向かって静かにその時を告げる…。AF NIKKOR 180mm f/2.8 ED。手持ちのレンズの中でも最も焦点距離の長い単焦点レンズ。それでいて唯一のAFレンズでもある。さぁ、いよいよその時を迎えるのだ。

Df + AI NIKKOR 105mm f/1.8

赤く燃えながらいよいよその時はやってきた。さぁ、最後の仕事だ。これまで等しく照らしてきた万物に最後の色を。AI NIKKOR 105mm f/1.8。1日の終わりを告げる色を拡散するのだ。

Df + AI NIKKOR 24mm f/2.8

あぁそうだったのか。明日に向かう色が次第に支配を強めていく。1日を終えた色は静かに息を殺し、明日に備えるのだ。AI NIKKOR 24mm f/2.8。波の音にかき消されるように静かに色が移ってゆく。

 

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Df + AI Nikkor 105mm/f1.8長い年末年始の9連休に入り、快晴が続くのでAI Nikkor 105mm/f1.8を持ち出し散歩に。何を撮るという訳でもなく、気が赴くままにシャッターを切っていく。ファインダーを通して見えてくる世界は本当に面白い。105mmともなると離れているものがぐっと引き寄せられた様に凝縮され、フォーカスの前後はあきらかなボケとなって独特の世界を見せてくれるのだ。ゆっくり歩きながらも時折立ち止まり、ファインダーを通した景色を楽しんでいく。ゆっくりとした時間の流れを時々止めるかの様にシャッターを押し込む。冬の乾いた空気の中にカシャッという乾いた音を残し、またのんびりと歩き出す。今年の正月はかなり贅沢な時間の使い方ができそうな気がしてしまう。

Df + AI Nikkor 105mm/f1.8

雲一つない空が異様なほど碧い。冬とは言え、強烈な太陽の光りが降り注ぐ中で一瞬を切り取る儀式。そして新たな彩りを発見する面白さ。古いMF時代のレンズではあるが未だ現役で通じる素晴らしさ。これがニコンなのだと思い知る。

 

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20131214_50mmf18.jpg久しぶりに内科へ薬を出して貰いに行ったついでに、DfにAi Nikkor 50mm/f1.8を着けて家の近所をスナップ。このAi Nikkor 50mm/f1.8は今から遡ること34年前、徐に父親がリトルニコンEMと同時に買ってきてプレゼントしてくれた言わばMy 1st Nikkorだったりするわけです。普段はEMに着けっぱなしで埃を被って野晒し状態の放置されていたものをここぞとばかりにひっぺがし、Dfにパンケーキよろしく奢ってみるとこれまた何とも似合うではないですか。カメラに着けっぱなしにして鞄に放り込んでおくなり肩に掛けて持ち歩くなりしても全く邪魔にならず、サッと構えてスナップを撮るにはもってこいのレンズだったりするのかもしれません。発売当時においても価格が非常に安く、それでいて写りに変なクセもなく極々自然な描写が期待できる万能レンズと言っても良いかもしれません。

ということで最初は家の近所から海に向かって…。

20131214_df1.jpg

流石に50mmともなると遠景部分の細かい周辺のディテールが怪しくなってきてますが、それでも全体的にカチっとした写りはNIKKORそのもの。最新のDfとの組合わせでも期待していた通りの色と質感が再現されていて嬉しくなります。

 

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